元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄氏が著書「MISSION ミッション」の中で次のようなことを言われています。
<引用ここから>
パチッ、パチパチッ。
すっと伸びていくロボットのアームの先端。ピタッと動きが止まると、一瞬の間をおいて、突然、黄色い火花が散ります。
人気のない工場のラインに光る、花火のような輝き。それは美しくもあり、また不思議な厳粛さをたたえていました。
「いいか、岩田」
ぼんやりとその様子を眺めていた私に、ヘルメットをかぶった上司がこう言いました。
「この工場で価値を生み出しているのは、あの火花が散っている瞬間だけなんだぞ―――」
<引用ここまで>
この文章を読んだとき、これだ!と思いました。このケースは自動車工場で溶接がなされた瞬間に付加価値が生み出される、つまり会議や資料作成、部品運搬や部品の向き変えなどが付加価値を生むのではなく、まさに鉄板と鉄板を合わせて溶接した時に付加価値を生むということが説明されているのです。
岩田氏はこの後「ザ・ボディショップ」や「スターバックス」の社長を歴任されていますが、常にその会社での価値を生み出す瞬間とは何かを考え続けたそうです。
「買い物を済ませされたお客様を笑顔で気持ちよく送り出す瞬間」をイメージする様にされたそうですが、こういったその会社の付加価値をどこでどのように生み出すかについて私たち物流に携わる者も常に考えていなければならないと思いました。
工場であれば溶接された瞬間、ボルトが締められた瞬間、部品と部品が組み立てられた瞬間が価値を生む時です。
商店であればお客様が生産をすまされ、商品を渡して送り出す時が価値を生む瞬間ということになるでしょう。
次回に続きます。
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