たとえば従業員の仕事の結果が評価される仕組みなどはどうでしょう。出来高は会社として管理しなければならない項目です。
そうであるならば出来高を管理しつつ、目標よりも上回った場合にそれが皆にわかるとともに、評価につながるしかけはあってもよいかもしれません。
ほぼ標準時間通りにできる人が少なければ、それができている人が誰かわかるように現場の管理ボードに掲示します。
先月の現場での「チャンピオン」を決めて表彰する手もあると思います。
似たような活動で「改善提案件数」が挙げられます。筆者も見たことがありますが、提案件数が多い人やその効果が大きい人について「改善王」として評価している会社がありました。
まずはこの程度のことから始めてはいかがでしょうか。決して難しいことではありませんよね。明日からでも始められると思います。
小集団活動もよい取り組みではないでしょうか。QCサークルと言って、グループで問題解決に当たらせる手法があります。
これは会社の実益にもつながる優れものアイテムです。誤出荷を行ってしまった職場で、それを撲滅する活動に取り組んだとします。
そして結果が明らかに良くなっていれば、そのグループを表彰します。グループ員のモチベーションが上がることは確実だと思います。
ではもう一段上がった仕掛けについて考えてみましょう。
それは「権限移譲」です。日本では多数の階層を経ないと物事が決まらない傾向にあります。これは決して効率的ではありません。
筆者もかつて数百円のものを購入する際にも承認を求められたことがあります。これくらいの金額まで管理職の承認を求める会社のあり方には疑問を持ったことがあります。
たとえば少額の購入行為に関してはグループ長レベルに権限移譲し、彼ら、彼女らに任せる方法があります。
任せられればそこに責任が発生します。そして仕事を任せられているという気持ちも同時に発生するのです。
ですから仕事の過程でできるだけ従業員に権限を与えることです。責任も発生しますので、それも同様に負ってもらうのです。
次回に続きます。
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