物流現場は人による作業に頼るところが大きい傾向にあります。ということは従業員のモチベーションが生産性や品質にも表れる特性を持つともいえます。
各社この点について悩まれているのではないでしょうか。モノの扱いには慣れていても、人のマネジメントが苦手という物流管理監督者は大勢いますから。
そこで従業員のモチベーション向上について少し考えてみたいと思います。皆さんだったらどのような状態であればモチベーションは向上しますでしょうか。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、マズローは欲求について以下の通り定義しています。
第一階層は「生理的欲求」です。これは、生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、飲みたい、寝たいなど)のことを指します。
第一階層の欲求がある程度満たされると次の階層「安全欲求」を求めるようになります。ここでは危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求が含まれます。
第三階層は「社会的欲求(帰属欲求)」です。つまり、人は集団に属したり、仲間が欲しくなったりするようになります。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなると言われます。
「社会的欲求」の次に芽生える欲求は、第四階層である「尊厳欲求(承認欲求)」です。この欲求は他者から認められたい、尊敬されたいという内容です。
そして最後の欲求が「自己実現欲求」です。これは、自分の能力を引き出し創造的活動がしたいといった内容です。
いかがでしょうか。このマズローの欲求5段階説は有名ですし、内容を見るとなるほどと納得するものでもありますよね。
まずはこれを参考にしながら物流現場のモチベーション向上について考えてみましょう。特に第四階層と第五階層は重要です。
やはり誰しも他人から認められたい、尊敬されたいと考えるものです。そこで、職場の中にこのような状況が発生する環境を作ってみてはいかがかと思います。
モチベーションが向上するとともに、それが会社利益に直接的・間接的につながることが理想です。ではそのために何をしますでしょうか。
次回に続きます。
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
株式会社グロースベースとKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
■「工場内物流改善の基礎実務」研修を名古屋と東京で実施します!
「生産ラインの効率を引き出す物流改善!」
詳細はそれぞれ以下からご覧ください!
名古屋:5月16日(火)
http://www.tmainc.co.jp/seminor/top/2945/
東京 :5月30日(火)
http://www.tmainc.co.jp/seminor/top/2947/
■「物流品質に関する講座」を大阪で実施します!
大阪 :5月26日(金)開催
「入出庫作業・ピッキング作業 ムダ取りとポカヨケの実践」
詳細は以下からご覧ください!
http://www.opmia.or.jp/seminar/2665
■日刊工業新聞社 工場管理 5月号 好評連載中!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第8回 物流による生産コントロール』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 6月号 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第21回 物流委託先マネジメント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/