メーカーは物流の塊のようなものです。協力会社から部品や資材を調達するときに調達物流が発生します。そして工場の中では部品供給や完成品の引き取り物流、出荷物流があります。
そして製品をユーザーに運ぶ販売物流があり、通い箱などの回収物流も発生させています。こういった一連の物流を持つメーカーは物流改善に力を入れれば入れるほど、自社サプライチェーンが向上していくことになるわけです。
特に自動車メーカーはいわゆる物流の総合商社のようなもので、いろいろな物流パターンが存在します。日本で有数の「物流会社」ともいえるのではないでしょうか。
このメーカーにおいて、どのような物流改善に取り組んでいるのかを調査すると、その一番に「在庫削減」が挙がります。
この改善アイテムはどこの会社でも発生している欠かせない取り組みだといえます。そこでこの在庫削減につながる取り組みについて考えてみたいと思います。
在庫はすべての行為の結果として発生します。受注予測が外れたために完成品の余剰在庫が発生します。つくりすぎたため、生産着手が早すぎたためでも完成品の在庫は生じます。
生産に必要な資材や部品を買いすぎるとその分だけ部品在庫が生じます。まとめて買うと安いからということで、買いすぎによる在庫も発生します。
このようにさまざまな要因の結果として発生する在庫。その中でも、まず調達品である部品在庫について考えていきたいと思います。
皆さんの会社ではどの部署が部品発注を行っていますでしょうか。また在庫評価に使う指標は何でしょうか。
多くの会社では購買部門が「事務所で」部品を発注し、「在庫金額」を評価指標として使っているようです。
もちろん事務所で在庫金額を評価指標として在庫管理を行うこと自体は間違っていることではありません。
しかしこの管理方法が生産運営に支障をきたしているとしたら、それは改善する必要があります。在庫はこの管理の仕方でいかようにも変わってくるのです。
次回に続きます。
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「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第14回 保管品質向上と倉庫改善取組みのポイント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
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