メーカー子会社は親会社に対する貢献が必要です。その貢献の方法を考えていくことが求められます。価格を下げて貢献する方法もあるでしょうし、本当に親会社が欲していることに応えることもあるでしょう。
できれば後者に積極的に取り組むことを考えていきたいものです。親会社が生産効率を向上し、会社収益を上げていくために何をしたらよいのか、という視点で親会社の業務を見ていきましょう。
メーカーではさまざまな生産設備を使って仕事をしています。生産設備は定期的な点検が必要ですし、部品を交換しなければならない状況も発生します。
そのためにメーカー構内に設備用保管庫を持って交換用部品をストックしています。それらの在庫管理も発生しています。生産活動と直接関係のない業務ではあるものの重要な業務として認識されています。
これらはコア業務とは言えませんので、こういった業務を物流子会社である自社に移管するように提案してみることも一つの方法でしょう。
それで浮いた工数やエリアを本業であるものづくりに向けていくことができれば親会社に貢献できたことになります。
もし親会社が人余りで困っているのであれば仕事と人をセットで引き受けるということも考えられます。これも親会社にとってありがたいことです。
大切なことはこのような親会社のニーズを自ら探る努力をすることです。ただ単に親会社から仕事が振ってくることを待つことは愚の骨頂でしょう。
その意味でも常に親会社の現場をくまなく歩き、アウトソースすれば親会社のためになりそうなネタを探すことです。
何も「物流業務」に限る必要はありません。資材発注や配車手配、得意先との納期調整も受注可能業務です。
「物流業務」という視点だけで見ると受注範囲がどうしても狭まってしまいます。ぜひ視野を広げて親会社に貢献できる業務は何か、常に意識していきましょう。
次回に続きます。
■物流作業効率化の決め手について講演を行います!
『物流標準時間の導入とその活用法』
生産工程は標準作業や標準時間を導入しきっちりとマネジメントできている会社でも、物流作業となると意外と手つかずになっているケースが散見されます。
物流標準時間を導入する狙いとその活用方法について解説し、より生産性の高い物流作業の実現の後押しをさせていただきます。
日 時:2015年1月20日(火) 10:00~17:00
会 場:東京・渋谷近辺の会議室
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「成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略 」
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「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
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12月号 宝の山を掘ろう 荷姿編 (下)
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