トラックの積載率を意識して仕事をしていますでしょうか?いつも申し上げていることですが、トラックの持つ能力を十分に発揮できるように仕事をデザインしていくことは非常に重要です。
トラックの能力とは重量的な能力と容積的な能力の両方を指します。たとえば10トン車であれば約10トンの重量的能力、約53m3の容積的能力の両方を目いっぱい使えるように仕事を組み立てていくことが大切になってくるのです。
トラックに目いっぱい積んだと考えていたとしても、この二つの指標を見てみると意外と詰めていなかったのだな、と納得してしまうことがあります。
トラックの荷台を見て「80%」の積載率に見えても、箱の中身が半分だったり軽いものだったりすると実際には重量的に30%とか40%であったりします。
では実際に積載率を向上させるためにはどのような手を打って行ったらよいでしょうか。
第一に容器モジュールの「トラックの輪切り化」です。トラックの荷台を変更することはできませんので、まずはそれを「前提条件」としてとらえるべきでしょう。前提条件をベースに容器のサイズを考えるのです。
この場合、積合わせを行えば「荷台の縦横高さ」でぴったりとはまるようなモジュールを作成するのです。パレット積みを行うのであれば、まずパレットが荷台にぴったりとはまるようにサイズに決める必要があります。
JIS規格の1.1パレットが輸送には必ずしもそぐわないと感じていらっしゃる方もいるかもしれません。なぜならこのサイズはトラックの荷台にぴったりとはまらないからです。
できればパレットも極力薄さを追求したいものです。なぜなら荷台の上でパレットは何の付加価値も生まないからです。であるならば、その容積は小さければ小さいほど望ましいということになるのです。
そしてこのモジュールを企業グループまたは業界で共通化して使っていくようにしましょう。これは複数の会社での積合わせを可能とします。
共同輸送には切っても切れないアイテムとなるはずです。
荷姿モジュールを検討すると、今まで製品を裸で運んでいたものをさらに効率的に運ぶための知恵が出てきます。
これにつきましては次回に紹介させていただきます。
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