今やサプライチェーンマネジメントという言葉は一般的になりました。サプライチェーン全体効率化に向けてさまざまな手を打とうとしている会社も多いことかと思います。
一方で言葉だけが独り歩きしてしまっている会社もあることでしょう。つまりサプライチェーンの本質を理解していないために何をすべきかがわからないのです。
そこでちょっとサプライチェーンについて改めて考えてみたいと思います。
サプライチェーンとはものの調達から加工、保管、輸送、販売に至るまでの連鎖のことを指します。この全体がよどみなく清々と流れることで、サプライチェーンは効率化されサプライチェーンの構成メンバーの収益向上にもつながるのです。
この流れがぶつ切り状態だとそれは効率化を阻害することになってしまいます。たとえばサプライチェーンの構成メンバーがそれぞれ好き勝手にものづくりをしたことを考えてみましょう。
その結果として後工程に対して在庫切れを発生させ、サプライチェーンを途絶えてしまうことも考えられます。
一方で安全を考えすぎるために在庫を持ちすぎることもあるでしょう。そうなるとチェーン全体のリードタイムを伸ばしてしまい、効率化とは逆行することにつながります。
「お客様」は常にすぐにものを手に入れたいのです。一方で企業側は在庫を減らし、企業効率を向上させたいと考えます。
これを両立させるためにはサプライチェーンのリードタイムを極限まで短縮し、お客様から発注をいただいたら間髪をいれずにものをつくってお届けするという対応が必要になるのです。
ファストフードはある意味でサプライチェーン効率化の一例ではないでしょうか。お客様からのオーダーに基づき、すぐに商品をつくり提供します。
ファストフードの工程はある工程は事前につくり、ある工程はオーダーを受けてからつくるというように分類されています。
これを大きくしたものがサプライチェーンだと考えれば良いかもしれません。サプライチェーンの構成要素の一つが物流ですが、物流もいかに短納期で実行するかが勝負だと思います。
物流もリードタイム短縮とコスト削減といった一件背反するようなテーマを解決しなければなりません。それが実現できて初めて顧客に喜ばれる仕事ができたことになるのでしょう。
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