社内ルールを徹底させるために物流監督者が重要な役割を担っているということを前回お話させていただきました。
物流監督者は自職場のSQDC目標をきっちりと達成するために基準・標準を定め配下の従業員に周知し、そのとおりに作業を実施させるタスクを負っているわけです。
それとともに部下が意欲を持って仕事ができるような環境を整え、有能な人材を育成していくことも求められています。
ところが最近上司によるパワーハラスメントが頻発しています。上司が部下に対して威圧的な態度で接することで部下に精神的なダメージを与えることが起きています。
メンタルストレスがたまり精神不調に陥ったケースもあり、最近では労災認定されているケースが発生しています。
つまり物流監督者も自分が職場をマネジメントする際に取るべき態度や行動というものがあるのです。そしてそれを守っていくこともコンプライアンスの一つといえるでしょう。
これが物流監督者の心がけです。会社として監督者向け教育が確立されていればその中で教えられているかもしれません。
教育だけではなく、自身が工夫して部下への接し方を変えている物流監督者もいることと思われます。
たとえば部下には一日一言声掛けをする、会話をするときには相手の名前を呼ぶ、などといった心がけを持っている監督者もいます。
こうした物流監督者の物流現場マネジメントのでき次第でその現場のSQDCは大きく変わってくるのです。部下がいかにモチベーションを持って仕事をするかどうかがこの物流監督者の心がけにかかっているとも言えるでしょう。
物流監督者が節度を持った態度で、部下のやる気を出させるような発言をし、時には部下を褒めるという心がけがある意味コンプライアンスであると考えてもよいのではないでしょうか。
会社は時々物流監督者向けのフォローアップ研修を実施し、その中でコンプライアンスの事例を挙げながら動機づけをしていくことが望ましいと思います。
その物流現場の力を上げるも下げるも監督者次第です。監督者が率先してコンプライアンスを遵守し、部下のモチベーションを向上させていくことが重要だと言えそうです。
次回に続きます。
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