コンプライアンスというととかく法令順守というイメージがつきまといます。もちろんコンプライアンスで最重要な事項は法令を守ることです。しかしもっと広くとらえると法令に限らず社内のルールを守ることもコンプライアンスの一環と考えられます。
社会人であれば会社のルールを守ることは当たり前ですが、これが徹底できていないところが泣き所かもしれません。
倉庫の中での作業を見ていてもフォークリフトが猛スピードで走っている光景を見かけます。フォークリフトは危険を伴う設備です。安全には入念な配慮が必要なはずです。
大抵の会社ではフォークリフトの構内速度を定めています。それを守るようにしつけるのが監督者の役割であり、守るのは個々の従業員ということになります。
フォークリフトが速度超過をしているところを見かけたら監督者はその場で注意しなければなりません。そして毎朝のミーティングで注意を促していくことが大切です。
社内ルールを徹底させることは監督者の重要な役割であることを認識しなければなりません。日本は個々の従業員のモラルのレベルが高いため、マネジメントをきちんとやることでほぼルール違反を防ぐことは可能であると考えられます。
したがいまして監督者が従業員にルールを伝える方法を工夫することがポイントになると思われます。皆さんの会社ではどのような工夫をされていますでしょうか。
一つの方法として作業現場にルール順守を促す「表示」を掲げていくことが考えられます。
「私たちは走行速度を遵守します」
「3点照合を確実に実施します」
などといった、確実に守るべきポイントをどんどん表示していくのです。
こういった簡単なしかけが結構有効になってくるのです。
また各作業者個々人に重要な守るべきルールに対しての「誓い」を一言書いてもらい、それを掲示するという方法もあります。それを顔写真とともに作業場に掲示するのです。
ミーティング時に特に守らせたい事項について短文にして全員で唱和するという方法も考えられます。
社内ルールは物流の安全や品質を確保するための絶対的な事項です。それを守らないと顧客に迷惑をかけたり社内での事故につながったりします。
ぜひそのようなトラブルが発生しないようにルール順守の工夫をしていきましょう。
次回に続きます。
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