荷姿効率を向上するために製品の「組立工程の変更」を行うことはそれほど難しいことではありません。単にそういったことはできないことだ、と思い込んでいるだけです。
会社内でもこのようなことに否定的な意見はあると思います。しかし攻めの物流を実行するためには避けて通れない道です。ぜひ実施していきましょう。
それでは製品のあり方を検討する二つ目としての「製品の形状そのものに対する検討」について考えていきましょう。
最近では製品の一体成型が当たり前のようになってきました。これにより製品そのものの見栄えが良くなったり生産コストが安くついたりすることがあります。
しかし一方で製品が大きくなったり、運ぶ際にロスを生みやすい形状になっていたりすることがあります。このまま輸送することで物流コストが膨らむ可能性が出てくるのです。
もしこういった物流から見て「いやらしい形状」の製品があったとしたら、それに対して改善要望を出してもよいと思います。
次回のモデルからはこういった形状にして欲しいと要望を出していきましょう。その時に衝となるのが容器です。その容器に効率よく格納できる製品形状を考えていくのです。
もし製品を吊るして格納する場合にはその製品を掛ける突起を製品に付けてもらうこともあり得ます。こういった発想はなかなか浮かびづらいかもしれませんが、「物流を効率化するためには」という考えで思考を巡らせばよいのです。
この時ばかりは「物流最優先」で考えてもよいのではないでしょうか。その時には何度もお話させていただいておりますが「固定観念」を捨てることです。
こういったことを提案してもムダである、という考え方はあくまでもあなたの考えに過ぎないのです。とにかく柔軟な発想をすることを心がけることが大切です。
次回に続きます。
【物流セミナー情報】
1.東京で物流IEのセミナーを実施します!【満員のためキャンセル待ち受付中】
「超簡単!物流IE実践セミナー」
2019年12月9日(月) 10:00~17:00
日本ロジスティクスシステム協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
http://jils.force.com/SeminarDetail?productid=a0R5F00000bAm9p
2.<体感型セミナー>大阪で梱包・出荷改善のセミナーを実施します!
「梱包・出荷ライン ポカミス防止と作業効率向上」
2019年12月16日(月) 10:00~17:00
大阪府工業協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/5511
3.<体感型セミナー>東京で梱包・出荷改善のセミナーを実施します!
「工場の最後の砦を徹底改善!梱包品質・出荷生産性の劇的向上秘訣」
2019年12月17日(火) 10:00~17:00
東京・平河町近辺の会議室
詳細は以下からお願いいたします。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/site-innovation/post-35329/
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/