物流アウトソースをするにあたって仕様書を作成することや物流会社を評価するなど、荷主会社としてやるべきことについてお話させていただきました。
今回は物流アウトソースの手順についてお話をさせていただきたいと思います。
物流アウトソースするにあたり最初にすべきことは候補会社の選定です。荷主会社が仕様書を提示して物流会社から提案してもらうのですが、その提案の依頼先を決めなければなりません。
まず候補会社になりうる会社に対してRFIを行います。このRFIは Request for information の略で情報提供依頼という意味です。
その会社がどのような会社なのかがわからなければ不安で仕方ありませんよね。ですから自分たちの知りたいと思っていることを情報提供依頼書で物流会社にお願いするのです。
このRFIのカテゴリー的にはSQDCM、つまり安全、品質、デリバリー、コスト、マネジメントが良いと思います。
そしてそれぞれのカテゴリーごとに質問を作成します。前回ご紹介した物流会社の評価項目とラップしても構いませんので、質問項目を設定していきましょう。
評価方法も前回ご紹介した方法と同様で問題ありません。つまりRFIでいったん物流会社の回答を集めることで、その会社の評価ができてしまうのです。
回答をもらう時には評価と同様にその回答を裏付ける書類を付けてもらいましょう。
このRFIの段階でぜひ併せて実施しておきたいことがあります。それが物流会社訪問です。物流会社を実際に訪問し、物流現場を見せてもらうとともに経営者へのインタビューを行います。
物流現場を見せてもらうことで実際に業務を発注した時に安心して仕事を任せることができるかどうかを判断します。
また経営者インタビューを行うことで、自社の物流を責任もってやっていただけるか、自社のポリシーと合っているかどうかを確認するのです。
次回に続きます。
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