工場がものを調達する行為も使うタイミングに合わせて行うことがサプライチェーン全体の効率化に寄与します。
生産が10時から開始されるのであれば9時までに必要な資材や部品を買っておけば良いことになります。これがものづくりと調達物流の同期化です。
必要な数を調達することは余分な在庫を持たないためには必要なことです。この必要数は生産数プラスアルファということになりますが、プラスアルファとは不良品を作ってしまう数量分ということになります。
つまりそれは限りなくゼロに近いことが望ましいのです。これにつきましては常日頃から取り組んでいる品質向上活動で目標に近づけていくことになります。
もう一つ、早めに調達しすぎることの無いようにしたい、ということが挙げられます。先ほどの例では生産開始の1時間前に調達することになっていますが、生産変更やトラックの遅延などを考慮し調達時刻を前倒しにすることがあります。
これをあまり前にしすぎると工場内で使われずに滞留している時間が増え、場所を占有してしまい工場の効率を落とすことになります。
調達物流で納入された資材や部品を生産ラインに届けるときも、生産が開始される直前に届けることが望ましいでしょう。
理屈は調達物流と同様です。早めに持っていくとラインサイドで不要部品が滞留してしまうことになります。使うギリギリ前に届けることがポイントです。
これが構内物流とものづくりの同期化ということになります。
このように調達物流や構内物流とものづくりを同期化するときには荷姿のサイズがポイントになります。あまり大きすぎる荷姿では資材や部品が必要数以上に入っていることになりますので、あくまでも一回に使う数量をベースに荷姿を設定しましょう。先に容器を決めて入数を決める方法は良くありません。
いかがでしょうか。トラックに合わせてものづくりを行うこと、これはお客様が要求するタイミングから逆算して出荷やものづくりを行っていくことです。
またものづくりに合わせた調達物流や構内物流もムダな在庫を抱えずにサプライチェーンをスリムに効率化するためには有効な手段です。
ぜひものづくりと物流を同期化し、理想的なサプライチェーンを構築していきましょう。
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