製造会社の物流は今やサプライチェーンを構成する重要要素となっています。それだけに充実したスタッフでしっかりと構築する必要があると思われます。
しかし実態はいかがでしょうか。製造会社の中ではまだまだ物流の地位が低いケースが散見されます。とにかく調達したものをラインに運ぶことと、できあがった製品を引き取って輸送することのみが仕事のように思われている節があります。
本来であればサプライチェーン全体の効率化を考えなければならないのですが、物流の部分だけ切り離されている気がしてなりません。
生産工程は担当技術スタッフがとことん効率化を図るはずです。設備投資も行いますから投資対効果についても入念に計算していくことでしょう。
一方で工場の中には生産工程もいくつも存在しますので、工程と工程のつなぎの部分についてもきちんとした設計が必要と思われます。
ここが製造会社の弱点かもしれません。工程間については意外と重視されていない場合があります。そうなると工程間が同期化されず余分な在庫が発生する可能性があるのです。
各工程のレイアウトも重要なのですが、全体最適を考えた工程設計ができていない工場があります。そうなると工場内でムダな運搬が発生する可能性が出てきます。
いったんレイアウトが決定してしまうとずっと運搬が発生し続けてしまいます。在庫も必要になるでしょう。つまり最初に決めるレイアウト次第で工場効率に影響が出てしまうということです。このことを知っておく必要があります。
工場効率はサプライチェーン効率の重要要素であるため、本来であれば工場の技術スタッフが生産開始前に検討すべき事項であると考えられます。
別の考え方をすると工程間は運搬が発生する可能性があるため、物流スタッフが検討すべし、という意見があるかもしれません。
生産開始後に発生する運搬作業や在庫管理業務は物流担当者が実施するケースが多いと思われますので、その意見は正しいかもしれません。
そこで物流スタッフは最終的なサプライチェーン効率化に向けて何に取り組んでいったらよいかについて考えてみましょう。
次回に続きます。
■ 物流セミナー情報
1.輸送改善セミナーをLIVE&WEBで実施します!
「物流コストの約60%を占める輸送費大幅削減の実践」
2020年8月26日(水)10:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/logistics/post-34287/
2.東京で会場とオンラインの併用開催で物流標準時間のセミナーを実施します!
「物流作業の生産性を劇的に向上する魔法のツール
物流標準時間の導入とその活用法」
2020年9月24日(木)10:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/logistics/post-18713/
3.構内物流のウエブセミナーを実施します!
「生産ラインを高効率にする!高品質な製品をつくる!
3ステップ式 構内物流カイゼンの具体的な進め方」
2020年 9月28日(水)10:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/4133
4.大阪で輸送改善のセミナーを実施します!
「トラック輸送の効率化 輸送の見直し&輸送コスト削減
物流コストの60%を占める輸送費にメスを入れる!」
2020年9月29日(火) 9:45 ~ 16:45
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/7008
■ 物流塾のホームページにコラムを寄稿しました!
「顧客に喜ばれる物流事業者とは(下)」
以下からご覧ください。
https://butsuryuujuku.net/colum/567/
■ 日本カイゼンプロジェクトのホームページに2本目の動画が掲載されました!
「工場内物流の改革」
以下からご覧ください。
https://www.kaizenproject.jp/
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/