物流現場を訪問すると非常にすっきりとした現場に出会うことがあります。こういった現場から生み出される物流はさぞかし高品質であると考えられます。
一方で雑然とした物流現場からは間違いや商品損傷などが発生するような心配感が出てしまいます。
こういった第三者が見た印象は結構当たっているものです。当然のことですが、汚らしい現場を持つ会社には顧客は発注しないものです。
5Sの5番目のSが示すものは「しつけ」です。筆者はしばらくの間中国に住んでいたことがありますが、その時にこの「しつけ」の大切さについて痛感しました。
日本では製品を「投げてはいけない」とか「床に直接置いてはならない」などといったことを口やかましく言うことはありません。なぜなら日本ではこういったことは「常識」の範囲内であり、あえて言うまでもないと考えられるからです。
しかし海外ではこの「常識」は「常識」ではありません。きちんと相手に伝え、それを守らせるようにしつけていかなければならないのです。
現場の整理整頓を行い、すっきり感を持たせることもしつけの一つなのです。海外ではここができていなければ顧客から満足を得られる現場を構築することが困難なのです。
中国では埃だらけの倉庫、ゴミがあちこちに落ちたまま、作業者はサンダル履きで仕事を行う、ものは平気で放り投げ、製品をそのまま床置き、・・・こんなことが日常茶飯事だったわけです。
こういった状況でも仕事が成り立っていたのは、現地での顧客もそれで良しとしていたからではないでしょうか。
そのような物流現場から出荷される製品の品質は推して知るべしです。この点が日本の求める品質水準とまるで異なるのです。
次回に続きます。
【物流セミナー情報】
1.<体感型セミナー>大阪で梱包・出荷改善のセミナーを実施します!
「梱包・出荷ライン ポカミス防止と作業効率向上」
2019年12月16日(月) 10:00~17:00
大阪府工業協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/5511
2.<体感型セミナー>東京で梱包・出荷改善のセミナーを実施します!
「工場の最後の砦を徹底改善!梱包品質・出荷生産性の劇的向上秘訣」
2019年12月17日(火) 10:00~17:00
東京・平河町近辺の会議室
詳細は以下からお願いいたします。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/site-innovation/post-35329/
3.大阪で輸送改善のセミナーを実施します!
「トラック輸送の効率化 輸送の見直し&輸送コスト削減
物流コストの60%を占める輸送費にメスを入れる!」
2020年1月21日(火) 10:00~17:00
大阪府工業協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/5681
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/