S&OPと物流 「量のマネジメント」から始めよう

S&OP、つまり Sales and operation が最近にわかに脚光を浴び始めました。今までのSCMの概念に加え、販売や経営の要素を加えたものがS&OPだと言えそうです。

市場の変化や客先のオーダー変更を速やかに把握し、それを経営の意思判断材料として織り込んでいくことが求められます。

会社は中期経営計画や年度計画を作成していますが、自社を取り巻く環境が変化すれば、既存の計画も変更しなければなりません。

その時にポイントとなるのが会社収益計画の状況も見ながら、当初の目標を達成できるように会社を導いていくことにあるのではないでしょうか。

従来は計画の変更は「量のマネジメント」が中心でしたが、これからは「金額のマネジメント」がより重要度を増してきます。

企業は年度計画を策定した後に実際に生産を行う場合には当初計画を変更します。需要予測が実際に販売する段階となるとそれが外れていることに気づきます。

当然のことながら当初計画を修正することになります。計画変更を繰り返すことで市場の要望に極力近づけていくことになるのです。

これをやらない会社も結構あるのです。一度決めた計画を死守した結果、需要が外れた場合は売りのがしを発生させたり、不要在庫を発生させたりするのです。

第一歩としては「量のマネジメント」だけはやっていくようにしましょう。ちなみにあるメーカーの「量の変更」例を示しておきましょう。

1. 中期経営計画:3か年の生産計画
2. 年度計画:1年度の生産計画(月別内訳)
3. 6カ月計画:上期・下期の月別生産計画
4. 3カ月計画:向こう3か月の生産計画(当月確定、次月・次々月は内示)
5. 月次計画:月間生産計画(日別内示)
6. 週次計画:週別生産計画
7. デイリー計画:日々の確定生産計画

次回に続きます。


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