サプライチェーンにおいては荷主と物流会社といった発注側と受注側という立場よりもむしろパートナーといった方がふさわしいと思います。
そこでお互い情報を密に交換しあいながら同じ目標、つまりサプライチェーンの効率化・高度化に向けて進めていくと良いですね。
その活動体として第一に「サプライチェーン連絡会」のようなものを設けると良いのではないでしょうか。この連絡会にはサプライチェーンのステークホルダーが全員参加することが前提となります。つまり荷主と物流会社だけではないことがポイントです。
この連絡会では販売計画や生産計画の情報、将来の新製品の情報などを開示し共有化します。特に販売情報や生産情報については3カ月先までの情報を予測情報としてシェアすることが重要になってきます。
なぜならこのような「量の情報」はそれぞれのステークホルダーの経営には少なからず影響を与えることになるからです。
特にサプライチェーンの前工程ではより早く仕事に着手する必要があります。特殊な材料などを使用して生産を行うような場合にはリードタイムが短いとその調達が困難になる可能性があるのです。
また設備を導入するようなこともあり得ますので、できれば年間計画を開示し各月に大体どの製品をいくつ売るのか、いくつ生産するのかといった情報をみんなでシェアすることが望ましいと言えます。
次にもう少し物流に特化したお話をしましょう。物流に関しては「物流連絡会」のような会を設け、そこでより詳しい情報交換とそれぞれの会社の活動についてコミットすると良いのではないかと思います。
前回お話した物流会社のアンテナに引っかかる情報はこの会でシェアします。荷主会社から物流会社への提案もこの会で行います。
毎月一定の時間を取って実施することが望ましいでしょう。ただし毎月できない場合もあります。そこで四半期に一度は企画したいものです。
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Logistics Trend 好評連載中! 4月号「物流のiPS細胞を探せ!!製造SCM進化論 第5回調達物流進化論(下)」
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