サプライチェーンにおいては必要なものを必要なタイミングで必要な数量を調達するとともに、それを使って加工を行います。
お客様が求めているものをタイムリーに作って行くことがモノづくり工程に期待されているのです。いくらアウトプットを出したからと言って、不要なモノを作っていては意味がありません。
サプライチェーン・マネジメント(SCM)においてはこの「必要なモノ」が何なのか、それをどのようなタイミングで作っていったらよいのかについてコントロールする必要があります。
工場は生産管理から出された指示の下動きます。つまり指示が正確でなければ工場は混乱することになるのです。
たとえば製品在庫について考えてみましょうか。お客様の要望に基づいて生産指示が出されるのであれば、原則として作ったものは売れていきますので、極端に在庫がたまることはありません。
しかし、もし生産計画が販売計画と同期していなければどのようなことが起きますでしょうか。多分不要な製品在庫がたまるとともに、必要なモノが足りないという現象が起きるでしょう。
工場の中には出荷できない在庫がたまりますので、場所を占有し、モノづくりに支障が出ることが考えられます。
この製品在庫の現象は調達活動と同じ現象です。すなわち、必要なモノ以外を購入することで、工場の中に不要な調達在庫が置かれてしまうこととほぼ同じだということです。
それだけ生産計画は重要なのです。間違った生産計画はサプライチェーンに淀みを発生させます。間違った生産計画は工場作業者に余分な作業を発生させます。
生産計画部署は常に営業部署と連携を取る必要があります。お客様からのオーダーが変更になる可能性もありますから、その情報を入手する必要があるのです。
そして工場に対しては常に最新の受注情報に基づいて生産指示をかけていく必要があるのです。もちろん、必ずしもお客様からの確定情報に基づいた生産ばかりとは限りませんね。
その時は営業による受注予測が重要になってきます。この受注予測もサプイチェーン・マネジメントのキー項目です。
これについては営業部門が責任をもって作成する。そしてその分を生産したならば売り切る姿勢が必要でしょう。
次回に続きます。
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