物流設備にはトラックやフォークリフト、マテハン機器などがあります。これらの機器が故障すると仕事に支障が出ることは確実です。
そこで日々の始業点検とそれ以外の定期点検を欠かすことなく実施することが求められます。4M管理における物流設備管理では、点検の「実施時期」、「実施項目」、「実施記録」などを定め、それがいつでも見られるようにすることが必要でしょう。
実施記録はその設備の近くに掲示しておくと良いでしょう。
もし使う設備が変更になったら何をしなければならないのか、つまり物流設備の4M変更基準を設定しておくのです。
運搬機器をフォークリフトから台車に変更したらどうするのか、輸送機器をトラックからトレーラーに変更したらどうするのか、ピッキングサポート機器をバーコードからデジタルピッキングに変更したらどうするのか、物流担当者がやるべきこと、注意すべきことを明記した4M変更管理基準を作成し、それに基づいて物流担当者教育を実施します。
物流業務における「方法」とは?それぞれの作業のやり方についてきちんと定義する必要がありますね。残念ながら物流作業について標準作業が設定されていないケースが目立ちます。つまり作業のやり方は作業者任せになっているか、その時々の現場リーダーのやり方をやらせているかのどちらかになってしまっているのです。
これでは高いレベルでの物流品質は望めません。そこで物流を含むものづくりの基本中の基本である「作業の標準化」を実施しましょう。
「標準作業」はその時に考えられうるベストな状態を標準とします。つまりこの言葉に裏には改善することでどんどん標準作業は進化、変化するということです。
「改善は永遠」ですから物流作業もどんどん進化していくことになります。その都度標準作業は見直していけば良いのです。
ただしこの「方法」、つまり仕事のやり方が変更になった時には注意が必要です。なぜなら変更時には間違いが発生しやすいからなのです。
間違いを犯して物流品質が劣化してしまっては元も子もありません。この「方法」の変化点管理はしっかりとやっておきましょう。「方法」における4M変更管理として作業者教育とその新たなやり方での作業観察をぜひ実施していきたいものです。
いかがでしょうか。非常に簡単ではありますが物流における4M管理についてお話をさせていただきました。物流SQDCを高度化するためにはこの4M管理が欠かせません。
必ずドキュメントにまとめ、全従業員に配布して教育していきましょう。それが御社の競争力を圧倒的に高めることにつながるでしょう。
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