一か所で物流作業者が同時に複数の作業ができるようにするためには、ものの入口と出口を同じ場所にすることがポイントです。
ものを供給しに行った帰りに完成品を引き取るといった、物流の基本を工程設計に入れることがポイントです。
この入口と出口を同じ場所に集めることはラインができた後でもやれないことではありません。もちろん、当初からこの思想を織り込んで設計することが基本ではありますが。
まずは小さな運搬から改善していくことで成功体験を味わうとよいのではないでしょうか。たとえば工程間や機械間を自重で送るといった改善です。
このためには斜めのシュートを設置し、ものを重力の法則で流していくやり方です。「重力はタダ」ですから、お金をかけずに運搬することができます。
在庫の持ち方を変えることで運搬改善ができることをご存知でしょうか。ものが多すぎて余分な横持が発生することがあります。定位置に置ききれないために臨時に別の場所に置き、定位置が空いたらそこに戻すやり方です。
このように決まった運搬と臨時の運搬があります。まずは臨時の運搬を撲滅するという改善は効果的であると言えます。
運搬改善にあたっては「工程分析」の手法を使うと問題点がわかりやすくなると思いますのでぜひ活用しましょう。
「受け入れ場」→「一時保管場」→「ラインサイド」→「生産ライン」→「ラインサイド」→「仮置き場」→「出荷場」
このようにどこのポイントでものが停滞するのかを明らかにしましょう。この工程分析を行い、結果を記述した用紙を工場や倉庫の誰もが目にする場所に掲示します。
社員のみんなに運搬がどれだけ発生しているかについて認識してもらい、その職場として運搬を無くしていくような意識付けを行っていくことが目的です。
繰り返しになりますが、「運搬」は付加価値を与えないムダです。会社を設けさせるためには運搬を生じさせない工程づくりを心がけましょう。また発生している運搬を無くしていく活動を推進しましょう。
■特別セミナーのご案内
今すぐお申し込み下さい!!残席が少なくなってきました!
「バラしちゃいます!荷主のホンネ
~ メーカー物流を成功させるシンプルな鉄則 ~」
メーカー物流を受注するためにはあるつぼを押さえておく必要があります。
そのつぼは誰に聞けばよいのでしょうか?成功した物流会社の人でしょうか?
いいえ、失礼ながら多分そういった会社の方もメーカーの求める本質は理解で
きていないと思います。
つぼはメーカー物流経験者にしかわかりませんし、あまりこの話をすることも
無いと思います。
今回のセミナーではあえてこのつぼをメーカー出身講師がネタばらしします。
ただし内容が内容だけに人数限定で行いたいと思います。また、すでに席も
埋まりつつあります。
今回を逃すと次はいつ実施するかわかりませんので、ぜひご参加下さい。
お申し込みは以下からどうぞ。
http://www.e-butsuryu.jp/pdfs/2013072316183730.pdf
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/
工場管理 好評連載中! 8月号「これだけ持って行けば万全!海外工場支援者のための『物流指導7つ道具』 最終回 道具7 物流会社指導マニュアル」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
Logistics Trend 好評連載中! 8月号「物流のiPS細胞を探せ!!製造SCM進化論 第8回工場内部の物流改善(下)」
http://www.logistics-trend.com