輸送のタイミングで着荷主に何かしらの行動を起こさせる機能は重要です。輸送されてきたものが届けばそこからその荷を建屋内で動かすなどの行為が発生します。
たとえば小売店の場合。小売店ではさまざまな商品をバックヤードで受け入れます。バックヤードはそれほど広いわけではありませんので、そこで滞留させておくことは現実的ではありません。
輸送されてきた商品をバックヤードで滞留させることなく、陳列棚まで運搬していくことが理想ではないでしょうか。
これを入荷品の商品棚へのダイレクト供給と呼びます。これはその小売店がジャストインタイムで調達している場合に成り立ちますので、まずそのような調達方法にしていくことが前提となります。
もしジャストインタイムになっていなければどこかで在庫を補完する必要があります。それをスペース的に確保できなければ成立しません。
ここではダイレクト供給ができる前提で話を進めましょう。トラックは時刻指定し、その時刻に到着するように計画を立てていくことが求められます。
今回の話は輸送機能の高度化ですので、時刻通りに運行できなければ単なる運搬になってしまいますから注意が必要です。
時刻の指定は棚への商品の陳列タイミングから逆算して決めていきます。どこの棚に、日に何回チャージするかで納入回数は決まります。
そしてチャージのタイミングも重要な要素です。商品ごとに何時にチャージしていくかを決めていくのです。
後はトラックの到着をトリガーとして日々棚への陳列を実施していくことを実行していくことになります。
棚へのチャージと商品調達物流の同期化がこれで実現することになるわけです。
もちろん、この実現に向けてのハードルが存在することも事実です。渋滞が発生しトラックが遅延することもあるでしょう。特定の渋滞ポイントを抜けるために早朝に走って抜けてこなければならないトラックもあるでしょう。
これらの課題はいずれも解決できないものはありません。一つひとつ課題を明確にして、それぞれに対して方策を取っていくことが物流管理の要諦であるからです。
ぜひ輸送機能を高度化し、単純な物流から付加価値物流へと脱皮していきましょう。
■工場内物流改善のセミナーを実施します!
『工場内物流改善基礎実務』
日 時:2016年11月22日(火)9:30~17:00
場 所:(株)グローバルテクノ
東京都新宿区下落合1-5-22 アリミノビル 4階
詳細は以下をご参照ください。
http://www.gtc.co.jp/semn/iso9000/kmh.html
■日刊工業新聞社 工場管理 新連載スタート!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第2回 誤解だらけの工場物流』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第14回 保管品質向上と倉庫改善取組みのポイント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/