サプライチェーンの中にあってリードタイムといえば「生産リードタイム」も重要な要素の一つです。この生産リードタイムを理解するためにはものづくりについて一定の知識が必要です。
ロット生産とは何か、生産リードタイムを縮めるためにはなぜロットを小さくしなければならないのか、1個づくりとはどういう意味なのか、このような生産知識が物流マンには必要になるのです。
もしメーカーを顧客に抱える物流会社の担当者であればこういった知識もまた「必須知識」だといえるでしょう。
倉庫で在庫保管を行っており、入出庫もそして輸送も行っていれば製品ごとに何日分の在庫があり、それだけの在庫が本当に必要なのかどうかも体感しているものと思われます。
その場合、ものづくりに関する知識があれば在庫削減についての具体的な提案を顧客に行うことが可能になります。
もしこういった提案ができるとすればそれもまたその物流会社の「バリュー」であることは間違いありません。
ものの調達、そして生産の領域まで踏み込めればサプライチェーン全体を俯瞰することが可能となります。物流マンにはぜひこの領域での知識を身に付けて欲しいと思います。
さらに、ということで「環境」に関する知識について触れておきましょう。物流事業者もそうであると同様に荷主の立場でも「CO2排出量の削減」に取り組むことが求められます。
また環境という側面からは「森林資源」を保護するために木材や段ボールなどを流通過程で使用しない取組も必要であると考えられます。
物流作業のためのパレットは木製から樹脂製へ、保管や運搬のための容器は段ボールからプラスチック容器へと変えていくことも環境を考慮した物流の取組といえます。
CO2削減のために輸送モードをトラックから船舶や鉄道に変更していくことも物流会社であれば提案することは容易でしょう。
物流マンは顧客へのサービス水準向上に向けて今までお話してきたような「物流関連知識」を身に付けなければなりません。
くれぐれも知識の幅を狭めすぎないように注意が必要です。積極的に外部セミナーで知識を吸収したり、顧客の現場に入り込んで知識を身に付けていったりしていきましょう。
この物流マンの知識が新たな取引や会社収益拡大につながるのです。
■6月24日(水) 日本IE協会で講演を行います!
「物流標準時間の導入とその活用法」
物流管理が不十分といった「物流マネジメントの問題」が浮き彫りになっています。製造現場で当たり前に使われている管理技術も物流現場では整備されていません。物流コストを明確に示せず「不十分な見積もり」が挙げられます。顧客に対してかかるコストを定量化できないために正確な見積もりができないのです。
また、作業手順や作業ペースを作業者任せにし、作業者が「仕事量に関わらず自分の持ち時間を目いっぱい使って作業を行う」といった現象も多く見受けられます。
もう物流マネジメントができないという時代ではありません。物流作業を定量化し、きっちりとした管理を行うことで会社収益に貢献していきましょう。
物流作業を定量化するために物流標準時間を導入し、活用することで会社収益向上に貢献しましょう!ぜひ、この機会のご参加をお待ちしております。
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物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
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