物流マンにとって勉強が必要なことはいつも申し上げていることです。特に新たな顧客を開拓しようと考えている物流事業者の社員にとって勉強は業務と同様に時間をかけるべき重要事項であると考えられます。
勉強と言ってもその範囲は広く、経営や人財マネジメント、財務知識や物流関連知識などさまざまです。今回はこの広い勉強範囲の内物流関連知識についてお話をしていきたいと思います。
実はこの物流関連知識の「関連」という言葉に意味があるのです。これを広くとらえるとまた範囲が広がりすぎますので最低限知っておくべき知識について考えていきましょう。
まず大前提ですが運送業に携わる方は運送に関わる必要知識を、倉庫業に携わる方は倉庫業に関する必要知識を身に付けておく必要があります。
たとえば運送に関わる知識の一つとして「運輸安全マネジメント」が挙げられます。このマネジメントを展開していくために社内の人たちが何をやらなければならないのかを知っておくことは当然です。
倉庫であれば「庫内安全」のための知識が必要です。労働安全衛生法ではどのような制約があるのか、フォークリフトのような特定機械を使う場合の法令上の条件とは何かなど、どうしても知っておかなければならない知識を身に付けておく必要があるのです。
こういった業界特有の知識というものはその仕事を実施するための必要最低限の知識であり、それを身に付けていなければ仕事に取り組んではならないといった類のものでしょう。
物流関連知識とはそれ以外の物流事業者が仕事を行う上で必要となる知識のことを指します。では早速内容に入っていきましょう。
私たちは取り組むべき領域はサプライチェーン全体です。物流と言う言葉をどう定義するかによっても変わってきますが、昨今ではこの「物流」でカバーしきれない領域が顧客から求められているのです。
では一例を挙げて考えてみましょう。
顧客から「お客様にお届けするためのリードタイムを短縮したいけどどうしたら良いでしょうか?」
こう質問されたら皆さんだったらどのように答えますでしょうか。ここでこのリードタイムとはどういう意味を持っているのかについて考える必要があります。
・お客様からの受注からお届けするまでの時間
という意味と解釈することは最低限必要でしょう。さらにこれを実現するためにはもう少し範囲を拡大してみる必要がありそうです。
次回に続きます。
■大阪で講演を行います!
「勝つための物流力向上~メーカーサプライチェーンを支えるカギ~」
私たちロジスティクスに携わる者は輸送・保管・荷役・包装・流通加工といった物流5機能だけにとらわれてはならない。それは物流という「点」を管理するにすぎないからである。これからはさらに視野を広げ、ものづくりや在庫などを含めた「面」をマネジメントできる人財が求められる。サプライチェーンとは何か、その最適化と進化のカギは何か。メーカーサプライチェーンのスペシャリストが勝つための物流力向上について解説する。
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物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
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