物流でも最も重要とされる機能、それが「荷姿機能」です。なぜ最重要なのか?それはその影響がいろいろなところに及ぶからです。
荷姿の収納効率を向上させることで一般的に輸送効率が向上します。同様に保管効率も向上します。なぜならば一つの荷姿に入る数量が向上することで、箱数を減らすことができるからです。
荷姿は包装と呼ばれたり、パッケージングと呼ばれたりもします。特に最終消費者にまで行く包装を商業包装と呼びます。
例えば化粧品のパッケージを見てみましょう。化粧箱と呼ばれる綺麗な箱に商品である口紅が入っています。
消費者は商品を選択するときに実商品もそうですが、それ以上にパッケージングの見た目も気にします。つまりそのパッケージ自体がバリューだといえます。
化粧品のように比較的高額な商品ほど、売り場に並べられた時の見栄えも重要になってきます。
一方でパソコンやテレビのような家電製品ではどうでしょうか。このような機能製品は売り場では裸で陳列されています。
使う状態で置かれていることで、消費者は使いやすさを確認することができます。併せて商品自体の見た目も確認できるのです。
そこでそのパッケージングはというと、段ボールに入れられており、化粧品のような箱の見た目はバリューにはなっていません。
消費者にとってみると家電製品の段ボールは邪魔なごみと判断され、一般的には設置後に捨てられる運命にあります。
パッケージング自体がバリューになるものを除き、ほとんどの荷姿が同じ運命をたどります。つまり消費者にとっては不要物であり、その目的は運搬時や保管時の品質維持のためにあると考えられます。
では企業間で使われる荷姿はどうでしょうか。どこかの工場で作られた部品が別の会社の工場で使われることがあります。
その時に部品は箱に入れられ荷姿になります。それは工業包装と呼ばれます。この工業包装には見た目重視のようなバリューはありません。
いかにシンプルで低コスト、ゴミが発生しないなどといった要素が大切になります。ではその目的はどこにあるのでしょうか。
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