物流会社ではない荷主会社にとって物流業務は本来業務ではないと思われます。ものを動かす行為自体は無くなることはありませんので、物流業務は多かれ少なかれ発生しているはずです。
しかしものが届くことはごく自然なことととらえ、物流ということをあまり意識することは無いかもしれません。
物流の発生自体を当たり前として考えている場合、その裏には物流コストがかかっていることを認識しておく必要があります。
この物流コストをあまり意識していない会社の方が多いのではないかと考えています。先日もある会社の人と話をしましたが、物流コストがかかって困っているような様子でした。
物流コストがかかって困ってはいるものの、それに対して何ら手を打っていないのです。その背景には物流に対する意識不足があると思われます。
物流コストはこんなものか、と思っている会社もありますが、大抵の場合その物流コストは世間の水準より高くついていることが多いようです。
物流会社もコストについてうるさく言ってくるところに対しては安い価格で提供をしますが、何も言ってこないところに対しては当然のことながら値引きの無い通常の価格以上での提示となります。
荷主会社の第一歩は物流を意識することです。
・自社はどのような物流を行っているのか
・自社は対外的にいくら物流コストを発生させているのか
・自社の物流は他社と比べてどのレベルにあるのか
こういったことを意識してみることを考えてみてはいかがでしょうか。これについて意識するといろいろなことが見えてきます。
そうすると意外な驚きがあること間違いありません。こんなに物流費がかかっているのか、とかこれを修正すれば会社が黒字に転換するな、などといった気づきがあるはずです。
次回に続きます。
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