物流業務では人に頼る部分が大きいという特徴があります。物流倉庫では多くが人手による作業です。そこで、この「人」の部分を慎重に見極める必要があります。
物流作業員に対する給与は企業間でそれほど大きくはないと思われます。大体一人が一時間働いた時の対価に大差ありません。
しかし人の動きには大きな差が出てきます。これは物流の弱いところで、標準作業を確立できていない会社は特に人の動きにばらつきがあります。
物流倉庫での人の動きは「ゆったりと」しています。本来標準作業として定めるべきスピードよりもはるかに遅い動きと考えた方がよいと思います。
この人のスピードが自社の他職場と比べて、他社と比べてどうなっているのかは確認しておく必要があります。
いつも申し上げていることですが、人の動きを見るのであれば、ぜひ製造業の人の動きを参考にするべきです。
パートタイマーを製造業も物流業も採用をしています。この時の給与は大きな差はありません。しかし、動きには雲泥の差が出ます。
これをコストという観点から考えてみましょう。多分人の動きの差を見ると、2倍から4倍の差があると思われます。
そうなると同じ時給1000円であったとしても、物流業は一つの仕事で製造業と比べると2000円から4000円支払っているイメージになります。
つまり物流現場は人件費の観点から見るとかなり高コストになっていると考えられるのです。もしかしたら経営者ですらこの事実に気づいていないかもしれません。
結果的に物流業の利益率は低くならざるを得ず、給与水準も上げられず、人財も採用しづらいという悪循環にはまってしまうのです。
自社のポジションを知ることはそれだけ重要だということです。積極的にいろいろな会社の見学会に参加し、目を養うことが必要です。
ぜひ「島国」「鎖国状態」から抜け出し、他社に勝てるよう体力をつけて行きましょう。
■≪第19回≫ メーカー・流通研究会
メーカー荷主を振り向かせるとっておきの秘策
~ 彼らが気になって仕方のない“物流KPI”という魔法の営業ツールを入手せよ! ~
日 程:8月26日(金)講演 16:30~18:30
お申し込みは以下からお願いいたします!
http://www.e-butsuryu.jp/seminars/540
■毎週水曜日、日刊工業新聞に連載を始めました!
タイトルは「企業を進化させるSCM」です。
当面「調達物流」をテーマに展開してまいります。
モノづくりのページに掲載されていますので、ぜひお読みになって下さい!
http://www.nikkan.co.jp/info/
■日刊工業新聞社 工場管理 好評連載中!
「物流筋力を高めろ! 物流キーマンパワーアップ道場・第12回
『物流をデザインできるスタッフを育てよう(上)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第12回 物流アウトソース成功のポイント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/