入り数を決めた後にその数にふさわしい箱を決めます。ところで入り数ですが、「12」という数字は結構入り数としては良い数字です。
2でも3でも割り切れます。4でも6でも。箱の中に並べるときにこの数字の組み合わせが何かと便利です。
ダースといわれる「12」という数字。念のために頭の中に入れておきましょう。
箱の選定ですが、数字に見合った箱を選ぶわけですが、その数は無数にあります。しかしここでもポイントをお話しておくと、箱は数種類に限定する、ということです。
箱は工場や倉庫の中で積み合わせることがあります。もし輸送する段となれば、この積み合わせ性がトラック積載率に大きな影響を及ぼすのです。
そこで会社として、あるいは協力会社を含めた企業グループとして箱のモジュールをきっちりと決めておくことをお勧めします。
お互い積み合わせが可能であること。一番よく使うトラックの荷台にぴったりとはまること。空(から)になった時に圧縮が可能であること。
これらの基本を満たす箱を考えましょう。特にプラスチックボックスや鉄製容器などは繰り返し使えるリターナブル容器です。
一回購入すると簡単に買い替えは難しくなりますので、上記条件を満たす容器モジュールをしっかりと検討して決めていくことが求められます。
環境を考慮すると紙製容器や木製容器はできれば避けたいところです。ワンウエイではコスト的にも環境的にも不利になることが想定されます。
製品によっては箱の中で間仕切りを設置する必要が出てきます。この間仕切りは品質上必要になることがほとんどです。
間仕切りのポイントはできれば空の時点で折りたたんで箱の中に入れて置けるようにするとよいでしょう。そうすることで箱自体を圧縮することが可能になるからです。
何度も繰り返し使えるリターナブル容器ですが、考慮すべき点が一つあります。それは油のついた部品用とそうでない部品用を分けるということです。
これをごっちゃにすると一気に容器全体が汚れてしまいます。
次回に続きます。
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