管理監督者の改善意識 危険な思い込み

改善はどんな仕事でも、あらゆる職場でも必要であることは疑いの余地はありません。ポイントとなるのはどこまで改善を行えばよいのか、という疑問について常に考えていくことではないでしょうか。

「今の仕事の仕方は最低である」という話をすることがあります。この言葉の裏には改善し尽したと思われる仕事でも必ずどこかに「改善する余地」があるぞ、ということが隠されているのです。

改善を進めていると大きな改善ネタが見つからなくなり、改善はやり尽くしたと思いたくなります。そこで改善に対する手綱を緩めてしまうことがあるのです。

しかし管理監督者はこういった状況になった時が踏ん張りどころだと考えられます。それは何故でしょうか。

もしかしたら管理監督者は自部署の今行っている仕事しか見ていないのかもしれません。隣の部署すら見ていない可能性があるのです。

しかし隣の部署は同じような仕事をもっと良い方法でこなしている可能性があります。そしてその状況を知らない場合、改善しつくしたと勘違いしてそこで止めてしまう危険性があるのです。

この「思い込み」が改善にブレーキをかけてしまいます。つまりそうならないようにすることが管理監督者が考えなければならないことになるわけです。

そこで管理監督者は常に社内を見て回り、良いことをやっている部署がないかどうかを確認することが大切になります。

同じ会社であれば改善事例を公開し、他部署に水平展開することが望まれます。これを「よいとこどり」と呼びます。他部署が行った事例をそのまま他部署でも採用するわけです。

「よいとこどり」は時間をかけることなく改善を拡大する良い手法だと思います。

むしろどこかで良い改善を実施したらそれを強制的に他部署でも採用させるぐらいの取組でも良いかもしれません。

社内ですら他部署の実態に気づかない可能性があるわけですから、もしかしたら他社ではもっともっと先を行っている可能性があります。

管理監督者は常に自部署以外に目を向けることが大切だということです。一番危険なことは現状で満足してしまう、自部署では良くできているという「思い込み」ではないでしょうか。

次回に続きます。


■6月24日(水) 日本IE協会で講演を行います!

 「物流標準時間の導入とその活用法」

物流管理が不十分といった「物流マネジメントの問題」が浮き彫りになっています。製造現場で当たり前に使われている管理技術も物流現場では整備されていません。物流コストを明確に示せず「不十分な見積もり」が挙げられます。顧客に対してかかるコストを定量化できないために正確な見積もりができないのです。

また、作業手順や作業ペースを作業者任せにし、作業者が「仕事量に関わらず自分の持ち時間を目いっぱい使って作業を行う」といった現象も多く見受けられます。

もう物流マネジメントができないという時代ではありません。物流作業を定量化し、きっちりとした管理を行うことで会社収益に貢献していきましょう。

物流作業を定量化するために物流標準時間を導入し、活用することで会社収益向上に貢献しましょう!ぜひ、この機会のご参加をお待ちしております。

http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/management-innovation/post-18713/

■6月26日(金) 大阪府工業協会で講演を行います!

  『工場内や倉庫での物流作業改善 入出庫作業 ピッキング作業 
   ムダ取りとポカヨケの実践 
   ~作業ロスを見過ごさない、ミスを起こさないための具体策~』

人が介在する作業が多い工場内や倉庫の物流現場には、ピッキング時の「数量間違い」や「欠品」などのミス、またムダな人やモノの動きが数多くあります。作業に慣れていない方はもとより、ベテラン社員でもムダやロスを見過ごしたり、ミスを発生させたりします。これら物流現場の作業を改善することで、クレームの削減やコストダウンにつながり、工場全体の収益向上に必ず貢献します。本セミナーでは、今まであまり目を向けることがなかった工場内や倉庫での物流作業を見直し、改善するために必要な知識をわかりやすく説明します。作業ロスを見過ごさない、ミスを起こさないための具体策についても学んでいただきます。

お問い合わせ先【大阪府工業協会】
http://www.opmia.or.jp/

■講演DVDが発売されました!

 「成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略 」

 http://ebrainshop01.free.makeshop.jp/shopdetail/000000000151/

■日刊工業新聞社 工場管理 に連載中!

 「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
         工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」

  7月号 最終回 宝の山を掘ろう 人材育成編

 http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!

『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y

『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI

『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE

物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
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