物流改善を進める際に社員の意識を変えていくことが必要になることがわかります。トップの思いが伝わらなければ末端のスタッフは納得して物流改善に取り組むことはできません。
だからこそトップマネジメントは強い決意が求められるのです。改善するということを目標にするという表現では強い意志が伝わりますでしょうか。
多分この表現では弱いと思います。トップマネジメントは目標よりも一歩突っ込んだ表現でいくべきです。これにふさわしい表現が「コミットメント」です。
コミットメントは必ず成し遂げるべき約束のことを指します。これを達成できなかったらそれなりの責任を取ることは当然と言えます。
目標と言う言葉の裏には「達成できないかもしれない」という気持ちが含まれているような気がしてなりません。もちろん、そうではない会社もあるかもしれませんが、日本の会社では約束を守らなくても責任を取らない風土がありそうです。
そこで、経営者は経営者としてのコミットメントを持つ。そして現場は現場なりのコミットメントを持つ。このコミットメントはどんなことがあっても死守するくらいの決めごとで進めるべきでしょう。
もしコミットメントが達成できなければ賞与は減額するくらいのことをやらないと、真剣になりません。物流改善をコスト5%削減と決めたらそれを必ず達成し、未達の場合はそれなりのペナルティがあるくらいでちょうどよいのではないでしょうか。
トップのコミットメントの数字は順次下にブレークダウンされていきます。現場に落とされた数値は現場監督者が責任を負うとともに、スタッフ全員がそれぞれ責任を負うコミットメントを持つようにしましょう。
正社員もパートもアルバイトも皆一緒です。それぞれの職位に見合ったコミットメントを掲げて改善活動に拍車をかけていきましょう。
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