人に関しては習熟計画を作って計画的に育成していく姿勢が必要です。毎年個人単位にどのような分野を教えていくのかを明確にしていきましょう。
人についてもう一つ重要なことがあります。それはある作業について担当者が変わった時の留意事項をまとめておくということです。
なぜならば人の変更時にミスが発生する確率が高まるからです。したがいまして担当者が変更になった時のルール決めをしておくのです。
たとえば以下のようなルールを考えてみたとします。
◆作業担当者が変更になった場合には作業開始時に監督者が標準作業書に基づき作業を教える
◆その作業について作業者から説明させ理解度を確認する
◆何サイクルか実際にやらせてみて作業観察を行う
◆仕事のアウトプットを確認する
作業を教える際には「その作業の急所」について強調して教えることが重要でしょう。間違えると致命的なポイントを明確に教え込むことが大切なのです。
実際に作業をやらせて作業観察し、その中で気づいたことをその場で作業者にフィードバックします。アウトプットをチェックし補正が必要であればそれを実施しなければなりません。
多くの会社がこのプロセスを飛ばしてしまい不良を流出させてしまうのです。その理由に「忙しさ」を言い訳のように挙げる会社があります。
ただしこの業務プロセスは監督者の重要業務です。会社としましては監督者がこのようなコア業務をしっかりとできる環境を整えてあげることが必要なのです。
もし他の業務とかぶる場合は当業務が優先であることを意識させることも必要です。さらに監督者が一人である場合にはこのような業務を実施できるスタッフを作っておくことも求められます。
作業量が大幅に増えた時や欠勤者が出た時にも別作業者や応援者に仕事を実施してもらうことがあります。
特に普段その職場にいないスタッフが作業応援に入った時にリスクが高まります。常に人が変更になったらリスクあり、と考えておきましょう。
次回に続きます。
■9月25日(金) 九州生産性本部でセミナーを実施します!
『生産ラインの効率を引き出す構内物流改善のすすめ方とポイント』
~物流担当者が陥りやすい勘違いとその是正策、さらには構内物流が果たすべき役割を解説~
製造業では日々工場の生産効率と品質の向上に取り組まれていますが、製造現場には多数の「物流」が存在しており、そこには更なる効率化の余地が潜んでおります。
しかし、生産ラインの効率化を差し置き、構内物流の効率化を優先すると、生産ラインに大きな負担をかけてしまうことになるため、正しい物流改善を進め、生産コストの低減と品質向上を実現していくことが必要不可欠です。
さらに、構内物流が生産管理機能の一翼を担うといった、一歩進んだ物流業務を確立していくことも求められています。
本セミナーでは、物流担当者が陥りやすい勘違いとその是正策、さらには構内物流の果たすべき役割を、「サービス業としての役割」「司令塔としての役割」「効率的物流を実施する役割」の3つに分類し、改善の取り組み方、すすめ方について具体的事例を交えながら解説いたします。多数の方々に是非ご参加いただきたくご案内申し上げます。
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