いよいよ価格見積もりのステージになりました。物流はコストとしての認識が強いですから、一番興味があるところではないでしょうか。
もちろん価格が大切であることは間違いありません。しかし、物流事業者を価格だけで判断すると痛い目に合うので注意が必要です。
多分、RFI、RFPプロセスを通じてその会社の価格以外の領域についてはスクリーニングされているものと思われます。
そして技術力につきましても、物流現場をチェックすることで発注するにふさわしいかどうかは判断できていることでしょう。
RFQ、すなわち見積もりの段階ではしっかりとした条件を提示するとともに、価格を入れてもらうフォームは購買担当者が作成することをお勧めします。
見積は候補会社複数社からもらうことになります。その時に比較がしやすいようにフォームを統一しておくことが求められます。
たとえば輸送の見積であれば、条件としてどこからどこまで、高速道路を使うか使わないか、積み込み・荷下ろしの担当は荷主か事業者か、その時間はどれくらいか、荷主の構内での待ち時間が発生するか否か、等々、価格見積もりに必要な条件があるのです。
これをできるだけ正確に出せるか否かで、求めている価格が出てくるかどうかが決まります。もしよい見積が欲しければしっかりとした仕様書を作成することです。
これが終われば一通り物流サプライヤーを評価する資料が整ったことになります。価格だけではなく、技術点、品質評価、安全面など諸要素を勘案して選定ということになります。
後は実オペレーションが始まった後、業務が安定するまでは物流購買責任者のタスクということになります。気を抜くことなく責任を持って実行していきましょう。
そして業務が安定した後にやっていくべきことは「物流サプライヤーマネジメント」です。荷主の責任の一つは物流サプライヤーを育てるということです。
ではどのようなプロセスでサプライヤーマネジメントを行っていったらよいでしょうか。それについて少し考えていきましょう。
次回に続きます。
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