物流を外部調達する場合、単に輸送を委託するとか、容器や運搬具のような物品を購入するだけではなく、物流管理といったソフトを購入するということも考えられます。
多くの会社が物流のわかる人財を育成できずに苦労している実態があります。理想は社内にしっかりと物流をマネジメントできる人財を育てていくことが必要なのですが、しばらくの間は外部から調達することも一つの方法ではあります。
物流業界では3PLという業種があります。3PLとはサードパーティー・ロジスティクスの略です。荷主をファーストパーティーと呼び、物流事業者をセカンドパーティーと呼びます。
そして荷主でも物流事業者でもない第三者をサードパーティーと呼び、その業者が物流マネジメントを実行していくことを3PLというのです。
もう少し3PLの意味合いを明確に言うと、1997年に閣議決定された総合物流施策大綱によると、「荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する業務」と定義されています。
「荷主に対して物流改革を提案」とは大変ハードルが高く、なかなか実現できている会社は少ないようです。
しかし、特にアウトソース先の管理は難しい仕事ではなく、今でもできる会社はたくさんあります。一方で物流管理はアウトソース先の管理だけではないことは当然です。
一時的に物流管理の経験がある人をテンポラリーで雇うとか、コンサルタントを入れるなどが対応の方法ではないかと思います。
このような物流管理業務を請け負える会社にもっともっと増えて欲しいと思います。きっと需要はあると思います。
物流管理に必要なデータ集約や、在庫管理、物流機器管理、容器管理などを一まとめにして管理会社に発注する、こういったことも必要かもしれませんね。
次回に続きます。
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