物流購買を行うに当たって、「何を購入するのか(しているのか)」を明確にする必要があります。これは今後購買行為をきちんと体系立てるとともに、どの品目をどの部署が責任を持って購入するのかを決めていく必要性から実施するのです。
よくあるパターンとして、同じ品目をそれぞれの部署がばらばらの価格で購入しているということが挙げられます。
これをすべての部署で購入する分を、数量を集めて一括して発注することで価格は安くなります。このやり方を集中購買と呼びます。
これは物流購入品目である輸送であっても、段ボールであっても、パレットであっても同様です。そこで最初に「物流購入品目」として何があるのかについて整理しておきましょう。
考えられる品目としては以下のようなものが挙げられるでしょう。
・ 輸送(陸上、海上、航空)
・ 保管
・ 容器、パレット
・ 段ボール、緩衝材
・ 構内請負
購入品目をリストアップできたとしたら、それが今現在どこから購入しているのかを調査しましょう。あわせてどれくらいの量を、いくらで購入しているのかを調べます。
それができたところで、今度は新たに発注する際のルール決めを行いましょう。まず購買部署を定める必要があります。そして社内で勝手発注を行わず、必ずその購買部署を通して発注するように徹底することが求められます。
この購買行為の集中化に抵抗する勢力が出てくるかもしれません。なぜなら、いつでも好きな時に、好きな業者から購入できると便利だと考えるからです。
一方で、この考え方にはある種のリスクが存在します。それは「業者との癒着」です。集中購買のメリットとして、社内に存在する可能性のある、こういった「見えないリスク」を除去することが挙げられるのです。
購入ボリュームにもよりますが、発注先の数はできるだけ絞った方が良いと思います。何故なら、そうすることで1社当たりの発注量が増え、価格が下がる可能性があるからです。
1品目に対して1社から2社、多くても3社とすることが望ましいと思います。
次回に続きます。
■『構内物流の果たすべき役割』は4月19日(火)に実施します!
どのように物流改善を進められていますか?生産ラインの効率化を差し置き、物流部門の効率化を実施すると、生産ラインに大きな負担をかけてしまうことになります。
本当の目的を見失わず、正しい物流改善を進めることが、生産コストの低減と品質の大幅な向上に貢献するのです。
本セミナーでは物流担当者が陥りやすい勘違いとその是正方策について、「構内物流の果たすべき役割」を3つに分類し、改善の取り組み方、進め方について、経験豊富な講師が実体験をもとに解説します。工場の生産効率と品質の大幅向上、さらには構内物流が生産統制を行うといった、一歩進んだ物流業務の確立が期待できます。
お申込みはコチラから!
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/manufacturing-innovation/post-16963/
■毎週水曜日、日刊工業新聞に連載を始めました!
タイトルは「企業を進化させるSCM」です。
当面「調達物流」をテーマに展開してまいります。
モノづくりのページに掲載されていますので、ぜひお読みになって下さい!
http://www.nikkan.co.jp/info/
■日刊工業新聞社 工場管理 好評連載中!
「物流筋力を高めろ! 物流キーマンパワーアップ道場・第9回
『物流現場の監督者を育てよう(下)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第7回 輸送機能について理解しよう』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000611#index
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/