物流業務を指導する際にはその後輩に何をやらせたいのか、今のその人の業務水準はどのレベルにあるのか、その水準からどのような教え方をしなければならないのかを明確にすることから始めましょう。
第一歩として教えるべき業務の洗い出しを実施しましょう。例えば・・・
・ パレット品棚入れ作業
・ 小物製品ピッキング作業
・ 在庫チェック作業
このようにどのような作業を後輩に身につけて欲しいのかを明確にします。洗い出しが終わったら次のステップに移ります。
それは期待値のレベルです。そのレベルの設定方法にはいろいろとあると思いますが、極力シンプルにすると良いのではないでしょうか。一例を示しましょう。3点満点で示します。
3点:人に教えられるレベル
2点:一人で(一人前に)仕事ができるレベル
1点:人に指導されながら仕事ができるレベル
それぞれの作業でその人に「こうなって欲しい」というレベルを明らかにします。例えば「小物ピッキング作業」について目標レベルを3点と設定します。
それと同時に現状レベルを明確にします。同じ作業について2点としましょう。つまりその人は「小物ピッキング作業」の現状レベルが2点、それを引き上げて3点にしようという意図です。
このようにして物流現場の後輩の現時点での実力値と引き上げたい目標値を定めるのです。これが準備段階です。
それが終わったら次に教育計画を作成します。教えられる人の人数が限られているといつでも教育が可能というわけにはいきません。
したがいましてスケジュールをつくることが必要になるのです。その日は指導側も教えられる側も必ず時間を空けるようにします。
これが計画的人財育成ということになるのです。場当たり的な人材育成は長続きしません。職場のみんなが等しく実力を向上できるようなしかけが必要なのです。
次回に続きます。
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