物流現場力の多くは物流現場スタッフの力量によるところが大きいと思われます。やはり現場は「人」ですね。
そこでいかに現場スタッフの力量を上げていくかがポイントになってきます。ではどのようにしたら力量を向上させていくことができるのでしょうか。
人が重要ということは間違いありませんがその前に企業としてやらなければならないことがあります。それが「仕組みの構築」です。
物流の仕事といえば入出庫やピッキング、梱包や出荷が思いつきます。これらの仕事は想像していただくとわかりますが、比較的自由度が高い業務です。
自由度が高いということは、いろいろなやり方が存在することを意味します。それは何を意味するのでしょうか。
ずばり作業者によって仕事の仕方が異なるということです。それでも一定の品質が確保できてしまう可能性があるのです。
しかしその反動としていろいろな弊害もあります。たとえば物流品質のバラつきです。個々に仕事の仕方が異なるということは、品質を確認する箇所も異なる可能性があります。
その結果として品質にバラつきが出るのです。
同様に作業速度にもバラつきが出ます。ということは出来高に差が出ます。AさんとBさんとで一日で処理できる数に差が出るのです。
ではなぜこのような現象が出てしまうのでしょうか。それは「基準・手順があいまいだから」です。これこそが仕組みなのです。
人の育成をスタートする前にこの仕組みを確立することが重要です。よく誤解されることですが物流現場スタッフに自律性を求めます。
この自律性と「丸投げ」とは異なります。自律性は一定の仕組みがあった上でそれに改善を施すような動きを指します。
一方で「丸投げ」とは仕事の「基準・手順」が無いままに仕事を与えることを指します。
次回に続きます。
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