さまざまな物流現場に出かけて行くことがありますが、この会社なら発注した仕事をしっかりとやってくれそうだとか、この会社にはとてもお金を払って仕事を依頼する気にならないといった感想を持つことがあります。
その差は何でしょうか。それは現場を見た第一印象です。
ではよい印象を与えられる現場とはどのような状態にあるのでしょうか。きっとこの印象は誰が見ても同じように感じるものだと思います。
その印象とは・・・
ずばり「5Sがきちんとできている」ということです。
単に現場がきれいだということではなく、秩序よくものが置かれている様子が印象をよくします。そのためにどうしても必要となるのが「床の区画線」です。
倉庫の場合は保管エリアと通路がきっちりと区画線で区分けされている、保管エリアはレーンごとに区画線が引かれている、この状態が必要なのです。
倉庫はすっきり感が重要です。奥行きも高さも幅も統一されていることはこのすっきり感を生じさせます。
ところが区画線も引いていないし置場も定まっておらず、空いているところに置いていくという倉庫があることも事実です。
このような物流現場でどのように物流品質を保つことができるでしょうか。現場作業者には迷いが発生し、それが探すという行為となり、結果的に余分な工数の発生と間違いにつながります。
こういったことを解消するための5S活動はすべての基礎であると思われます。この5S活動を行う風土のない会社は危険です。
よく5Sをやったところで儲からない、というもっともらしい言い訳をする経営者がいます。でも5S活動をやったことが無いのにどうしてこのように言えるのか、と疑問に思うことがあります。
ある会社は5Sをとにかく愚直に進めることで大きく会社の利益向上に貢献しました。品質不良が発生しにくくなりますから、それだけでも会社利益は向上します。
さて床の区画ですが、区画線の設置にとどまらず、通路や保管エリア、作業エリアなどは色分けしていきましょう。さらに倉庫のすっきり感が増すことでしょう。
次回に続きます。
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