パフォーマンスレビュー・ミーティングは節目である上期終了時点と年度終了時点に実施します。お互い年初に合意した約束事項を確実に実行しているのかを両社のトップマネジメントの前でそれぞれの会社の担当者が報告を行うのです。
トップマネジメントはその報告に対して的確なアドバイスを実施します。これがまた次年度の活動に生きてくることになるのです。
お互い共通のサプライチェーンの構成メンバーであるためそれをよりよくしていくという共通認識を持ちます。どちらか一方だけの利益を考えるのではなく、すべての参加会社のそしてサプライチェーン全体の利益を考えて実行計画を検討する場でもあるのです。
せっかく物流の委託先を選定したからには彼らのプロとしての力を借りない手はないでしょう。工場の管理者なら物流改善のネタのカードは多く持っているに越したことはありません。
そこで委託先との共同改善の手法を実施し、工場物流改善にぜひ協力してもらうことにしましょう。委託先からの提案を実際に実現できるようにお互いに協力し合って進めていくようにしたいものです。
委託先との定期ミーティングを実施していくことを書かせていただきました。ぜひこのミーティングを活用し共同改善を実施していきましょう。
この共同改善は自社にメリットがある改善のみならず委託先にも効果が及ぶ改善も含まれます。また、一つの改善の効果はどちらか一方が享受するのではなく、お互いが享受できるようなルールを作ることが長続きの秘訣です。
すべての改善について効果を半々で享受するパターンもあれば、より改善に貢献した方が多く取るパターンもあるでしょう。
大切な点は「独り占め」は避けた方がよいということです。委託先との良好な関係を保つためにもフェアなやり方で進めていくことが重要です。
委託先である物流会社とはお互い改善数値目標を握る必要があります。自社が改善すべき目標、委託先に改善してもらう目標が数値化されていれば、後はこの数値を実現できるアイデアを出す過程に入ります。
輸送方法や運搬のやり方などは委託先の方が知識を持っているはずなので積極的に改善案を出してもらいましょう。
いかがでしょうか。物流委託先とのパートナーシップにはさまざまなことがあります。お互いが Win-Win になるように努力していきましょう。
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