皆さんは通信販売で購入したものや、自宅配送を依頼したものについて、間違いや破損などの経験をされたことはありますでしょうか。
B to C の物流では頻度が多くないため、間違いにあったことが無いという人は多いと思います。一方でそれでも間違った商品が届いたという人は、その販売元に対してよい印象は持たないでしょう。
せっかくよい商品を作ったとしても、最後の物流で間違いが起きてしまうと今までの苦労が台無しになってしまいます。
B to B の市場では繰り返し発注が基本であるため、長い取引の中には物流品質不良が発生します。そのたびに対策が打たれるのですが、なかなか「撲滅」の領域までは達していません。
では物流品質不良とはどのようなものを指すのでしょうか。物流品質不良の類型について最初に確認しておきましょう。
まず商品間違い(誤品)と数量間違い(誤数)は物流品質不良の代表選手です。特に誤数は発注数量に対して1個多かったあるいは1個少なかったという事象でよく発生しています。
それから未納や納入遅れがあります。約束していたタイミングで届けられなければこれにあたります。
正しい場所に届けられなかった事例として、納入(供給)場所違いや荷卸し場所違いが挙げられます。複数の届け場所がある場合に発生しがちです。
そして商品の損傷と包装(梱包)の損傷。これは運ぶ目的物そのものを損傷してしまう不良です。商品に傷をつけてしまう場合と、梱包荷姿のダメージが挙げられます。
このような物流不良ですが、日本では特に「傷」については厳しく、海外で問題視されないちょっとした段ボールの凹みも不良扱いとなります。
皆さんの会社でも発注したものを受け取る際に、このような物流品質不良について経験されたことがあるのではないでしょうか。
また、皆さんの会社の製品を発送する際に、このような不良を発生させてしまった事例もあるかもしれません。
そこで、物流品質不良を何としても撲滅したいと考え、いろいろな取組がなされているのです。しかし残念ながら、それらの取組の中にはあまり効果が無かったり、対策が持続しなかったりするケースがあります。
対策は持続的かつ恒久的なものとする必要があります。ですから最初によくなされる取組をレビューし、それを恒久的なものと変えていく方法について考えてみたいと思います。
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