物流現場を預かる監督者であれば、今の物流の状態が良いのか悪いのかについて判断できなければなりません。ただ漫然と仕事をしているだけでは監督者失格です。
常に収支について気にかけておくことが望ましいと思います。収支が予定通りになるためには本日の投入工数はどれくらいか、それを頭の中で計算して部下を仕事につけるべきでしょう。
物流現場で最も多くの比率を占めるコストは人件費です。それだからこそ、人財の投入には神経を使う必要があるのです。
工場で物流作業を行う場合も同様です。特に固定費的な要素が強い人件費。操業度が下がった時のマネジメントは重要です。
生産に合わせて供給作業や完成品の引き取り作業を実施する必要があります。しかしこの供給・回収作業の合間に時間が空くことがあります。
ここを手待ち時間にしてしまっては、それは収支上ロスに他なりません。この間も人件費は発生しているからです。
そこで、ちょっとした空き時間ができた時にやる仕事を見つけておくことは大切なことです。たとえば供給・回収作業以外の仕事につけることを考えてみることです。
その合間にピッキング作業や梱包作業、出荷準備作業などを行うのです。そのためには複数の作業をこなせる多能工が必要になることは言うまでもありません。
もし合間時間が短ければ、梱包用の段ボール箱組立を行ったり、容器の清掃を行ったりすることも考えられます。
工場ですから、物流作業に限る必要はありません。生産作業との組み合わせも当然考える必要がありそうです。
現場で収支が赤字になるようでは会社全体でも赤字になってしまうでしょう。一つひとつの仕事をきちんと利益が出るように組み立てていきましょう。
そして日々の見える化を実施することで、物流改善のPDCAを確実に回せるようにしていきたいものですね。
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