物流業務を行う上で、日々気にする必要があるもの、それは収支です。昨日は果たして儲かったのかどうか。予定していた利益が出たのかどうか。
これを日々把握することは経営の基本でもあります。会社の大小は関係ありません。ビジネスを行うものは皆、これをスルーして仕事をすることは許されません。
会社がどのような予算を組んだのか。そしてその予算に対して遵守できたのかどうかをチェックしていく必要があります。
物流収支を考える前提として、そもそもその仕事は儲かるものなのかどうか、これは重要な判断点です。
当たり前じゃないか、という声が聞こえてきそうですね。
でも、皆さんの会社ではもしかしたら儲からないビジネスがあるかもしれません。営業が仕事を取る時に、きちんとした収支計算が行われていたらまずはOKです。
取引が始まった後に条件変更が発生する場合があります。その際に再見積もりを実施し、適正価格に修正をする必要があります。
客先に良い顔をしたいためにサービスで追加業務を受けてしまうと、現場サイドは大変なことになります。
やはり取引開始前にその業務の収支をしっかりと判断し、会社で許される水準の儲けが出ることを確認することが求められます。
受注した業務はそれぞれ予定していた原価でできているかどうかもチェックする必要があります。現場サイドで不能率な仕事の仕方をしていたら目標原価を達成できません。
そのためにも、社内で原価管理をきちんとできるしくみが必要になります。原価管理部署があればそこがこのチェック業務を行うのでしょうが、そのような部署が無い場合はどこかで行う必要があります。
経理部門が実施するのか、管理部門が実施するのか、それ以外の別部門が実施するのか。いずれにしましても数字をきちんと見て判断できる部署をアサインすることが求められるのです。
次回に続きます。
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