物流倉庫と言えば真っ先に在庫を保管するというイメージがわくかもしれません。従いまして事業者側の観点からも倉庫とはものを保管することがサービスであるということになるかもしれません。
たしかに倉庫の本来の目的はものの保管ということになるでしょう。荷主側も品質よくものを保管してもらえる会社があればそこに発注することになるでしょう。
しかし最近は物流はサプライチェーンの一環という位置づけになりますので、単なる保管業務だけでは競争力を持つことはできないかもしれません。別の言い方をすると高い価格での受注は難しいということになるでしょう。
保管業務にプラスアルファを加えて初めて競争力ある商品になると思われるのです。
ではそのプラスアルファとは何でしょうか。その一つが在庫管理です。在庫管理というと当たり前にやっているよ、という声が聞こえてきそうですね。
しかしそのレベルが問題なのです。単にものの入り出だけの管理でしたら在庫管理とは呼べないでしょう。
むしろ長期在庫の状況や、欠品しそうな情報をアイテム単位に把握し、荷主に都度フィードバックできることは必要ではないでしょうか。
さらにもう一歩踏み込んで、荷主に代わって発注業務を行うことが望まれます。在庫が少なくなれば標準在庫量まで補充し、在庫が過剰気味になればしばらく発注を見合わせるなどの判断も倉庫業者側で行います。
ここまで来ればサプライチェーンの一部をコントロールすることになりますので、お金を払ってでもその倉庫業者に発注しようということになるでしょう。
通信販売業務の代行も付加価値業務と言えるでしょう。顧客からのオーダーに基づき商品をピッキングし、梱包したうえで発送を行います。
この中には当然のことながら在庫管理も含まれますので、商品のメーカーへの発注も代行することになるかもしれません。
さらに通信販売では返品への対応業務が含まれます。この返品が結構厄介なのです。荷主側からするとこの業務をしっかりとやってくれる業者は頼もしく感じられることでしょう。
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