物流会社が取り組むべき管理技術(2) 物流現場のSQDC管理

 

製造会社の物流部門は比較的管理技術を使って現場管理を実施している傾向にあります。これは製造部門でこういった管理が必須であるため、その影響を受けているものと思われます。

 

 

 

物流会社でもメーカー子会社の場合には同様の傾向があり、管理技術を使って現場の管理を行っている会社を見かけます。

 

 

 

問題なのは物流専業者です。厳しい荷主が顧客にいる場合には否応なしに現場管理水準の向上が求められますが、そうでない場合には管理技術の存在すら知らないということがあり得るのです。

 

 

 

この状態でもビジネスができないわけではありませんが、ワンランク上の荷主と取引を開始しようとした時点で困ることになると思われます。

 

 

 

なぜならレベルの高い荷主は、しっかりと現場を管理できていない物流会社とは取引を行わないからです。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、その理由に気づかずに恥ずかしい思いをしないよう、今から準備をしておきたいものです。

 

 

 

すべての管理には目標があり、それに対する実績があることが前提です。そして管理の範囲として最低でも次の4つは押さえておきましょう。

 

 

 

1.S:安全

 

2.Q:品質

 

3.D:納期

 

4.C:コスト

 

 

 

この4つのカテゴリーの中でさらにいくつかの項目に分かれます。

 

 

 

たとえば「S:安全」ですが、乗務前の点呼実施状況や安全教育の実施状況、ヒヤリハットの提出件数などの項目に分けて管理していく必要があります。

 

 

 

乗務前点呼は目標100%実施に対して実績を把握します。できていなければその要因を明らかにします。要因がわかったところでそれを解消するアクションを取ることになるのです。

 

 

 

他のカテゴリーについても同様にいくつかの項目を挙げて、その目標と実績を日々チェックしていきます。未達成の場合にはそれを解消する方策を打つのです。

 

 

 

そして重要なことはこの管理は「現場に設置した管理ボードで行う」ということです。その目的は物流現場の管理状況について誰が見ても一目でわかるようにするためです。

 

 

 

現場の管理ボードは全従業員の意識向上のためにとても大切な「しかけ」です。もし設置していなければすぐに設置しましょう。

 

 

 

ここから管理がスタートするのです。

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

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  「物流という社会インフラを死守するために(上)」

 

 

 

 以下からご覧ください。

 

 https://butsuryuujuku.net/colum/412/

 

 

 

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  「工場内物流の改革」

 

 

 

 以下からご覧ください。

 

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