物流会社がより効率化して低コストでオペレーションを行っていく際にはぜひいくつかの管理技術を身に付けると良いと思います。多くの物流会社が手を付けていない領域なので、早めに着手すれば他社から一歩抜け出すことが可能でしょう。
物流会社の現場を訪問するとまず気になるのが現場に「管理ボード」が無いことです。つまり現場がきっちりと管理されていない可能性が高いと思われるのです。
物流現場が日々の物流品質を初め、物流コストや納期管理などのSQDCMの状況がわかるツールを持っていないため、オペレーションがよくできているのかいないのかがわかりません。
スピードメーターがついていないクルマを運転しているようなもので、今の仕事のレベルが正しいのかそうでないのかがわからないのです。
毎日実施している仕事の状況がどうなっているのかが誰が見てもわかるように、現場には管理ボードが必要なのです。
この管理ボードに掲示するテーマを管理していく技術を管理技術と呼びます。
一例をあげてみましょう。
日々の出来高管理がわかる資料を現場に掲示することは重要です。何人が何時間かけてどれくらいのボリュームの仕事を行うのか、つまり作業計画がまず必要です。
そしてその計画に対して実際にはどうだったのか、つまり作業実績が必要になります。この計画と実績を日々常に対比しながら現場をマネジメントしていくことが求められるのです。
そして計画と実績にギャップがあったとしたら、その理由を分析し、それに対するアクション、つまり改善を実行することが必要になるのです。
これが物流における仕事のPDCA(計画-実行-確認-対応)のサイクルになるのです。これをマネジメントサイクルと呼びます。
最低でもこれができていない会社は自社の悪さを認識できない可能性があります。結果的に他社との競争に負けてしまうことにつながる恐れがあるのです。
いかがでしょうか。皆さんの会社では現場の実態が「見える化」され、全従業員で共有化されていますでしょうか。
これができていない物流会社は顧客から敬遠されがちなので注意が必要です。
次回に続きます。
■セミナーのご案内
第七回 メーカー・流通研究会は8月22日に開催します!
どなたでも参加できますよ!お待ちしております。
『構内物流の果たすべき三つ役割:第二、第三の役割を理解せよ!
~工場内でリーダー的存在となる高付加価値物流とは~ 』
http://www.e-butsuryu.jp/seminars/442
■日刊工業新聞社 工場管理 に連載を始めました!
「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」
8月号 なぜ物流は宝の山なのか
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/