倉庫内で多い物流事故は荷物の転倒です。高い所からモノが落下してくるわけですから人身事故にもつながりかねません。
皆さんの倉庫では積み重ね基準が定められていますでしょうか。この容器は何段までとか、一律何メートルまでといった基準は必須です。
またこの基準があり、守られていたとしても転倒のリスクは残っています。たとえば容器同士がきっちりとはまっていなかったようなケースです。
特にフォークリフトでの積み重ね時にはこのようなことが発生する可能性がありますので、フォークリフト荷扱い時のルールも併せて設定しておくとよいでしょう。
容器が古くなってきていると安定感が無くなることがあります。積み重ねてもぐらついてしまい、何かの拍子に転倒する恐れがあります。
プラスチックボックスは重いものを入れていると次第に底が丸まってくることがあります。このような状態になると床に対するボックスの接地面積が小さくなりますので危険度が増してしまいます。
プラスチックボックスに限った話ではありませんが、容器の定期的なメンテナンスはきっちりと実施しておきましょう。
物流事故には不良品を流出させてしまう事も含まれます。倉庫作業を実施する過程で間違いが発生することがあり、それが不良流出につながってしまうのです。
当たり前の話かもしれませんが、倉庫内の5Sは普段からきちんと行っておきましょう。どこに何が置いてあるのか瞬時にわからない会社は多数あります。
棚の表示もとにかくわかりやすく。表示の色を変えたり、一部の文字の大きさを変えたりすることで作業者に注意を促すことが可能です。
5Sの徹底と標準作業の確立、そしてその通り作業を実施しているかを確認する作業観察。これをしっかりと行えば不良流出はかなりの部分で解消が可能です。
デジタルピッキングやバーコード照合などのポカヨケツールは補完的に使うと効果的です。お金をかけてこれらのツールを導入したからといって不良がゼロになるわけではありません。
あくまでも仕事のしくみをしっかりと確立することの方が重要だと心がけていただきたいと思います。
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