物流工程における事故にはいくつかの種類があります。輸送途上で起こる事故は交通事故が大半です。もちろん荷崩れも発生しますが、これも他の交通の妨げとなったり、人身事故につながったりします。
構内で発生する事故としまして荷役中の事故があります。多くがフォークリフトを使った作業の過程で発生します。
荷積み、荷降ろしの工程で発生する事故は人身事故につながる可能性が大です。特にフォークリフトを伴う事故は重大災害につながりかねません。
構内での荷物の転倒は人がいれば大きな災害になります。
人身事故にならなくても、荷物の損傷や、フォークリフトを柱にぶつけてしまうなどの物損事故があります。
つまり物流作業は危険と裏腹だと言えるのです。この環境下ではいかに事故を予知し、それを未然に防止できるかがポイントになりそうです。
そこで会社の中に物流における危険個所を見つけてそれをつぶしていく活動を始めてみてはいかがでしょうか。
まずは小さな危険をとことん拾い集めてそれらをつぶしていく活動を行います。会社内でチームを作り、定期的な職場巡回を実施しましょう。
このチームはできるだけ自分の職場とは違った仕事をしているところを巡回します。たとえばピッキング作業を行っている人はトラック積み込みの職場を、経理の人は倉庫の入出庫作業を見るようにします。
この別視点での観察は重要です。なぜなら新鮮な目で見ることで、自職場では当たり前になって危険に対する感度が落ちているような箇所も「危険」に映るからです。
そして他部署の人たちに指摘されたことはできるだけ早く改善するようにします。このような活動をできれば毎月、それが無理でも2カ月に1回は実施するようにしましょう。
継続的に実施していくことで危険が減っていくことに気づくはずです。職場の基本中の基本は安全ですから、まずこういった地道な活動を進めていくことをお勧めします。
次回に続きます。
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