3.付加価値作業以外を見つける
これは訓練になりますが工場での生産作業や物流作業を見ながらその中の「付加価値作業は何か」を考えてみます。
付加価値作業とは端的に言えばお客様がお金を払ってもよいと感じる作業のことを指します。つまりそれ以外の作業が「付加価値作業以外」だということになるのです。
この訓練は大変有意義だと言えるでしょう。なぜならこういった見方をすることで、自社のムダ、つまり付加価値作業以外の作業を簡単に見つけることができるようになるからです。
じっくりと時間をかけながらチェックする検査作業、工場内での長距離横持ち運搬、製品の詰め替え作業などは少なくとも付加価値作業とは言えません。
こういった判断ができるようになるだけで物流マンは大いに成長したことになるでしょう。
4.外部の専門家にサポートを依頼する
物流マンは付加価値作業以外の作業、つまり無付加価値作業と低付加価値作業を見つけられるようになることで、顧客のサプライチェーン上の問題を指摘することができるようになります。
次は見つけた問題点を解消できるようにアドバイスがしたいところです。しかしこれは物流マンにとって容易なことではないかもしれませんね。
今まであまり改善活動を実施したことが無い場合、問題点の解決策を的確にアドバイスすることはすぐには難しいでしょう。
ということで思い切って外部の専門家を招いてアドバイスをしてもらいましょう。もちろん、物流マンに成り代わってということです。
多少コストは要しますが、顧客に喜ばれ次のビジネスにつながることは請け合いです。また物流マンも同席することで大変勉強になることは間違いありません。
以上のようなプロセスを経て物流マンの視野はぐっと広がったと言えるでしょう。それとともに新たなスキルも身につきました。
このレベルに達してはじめてサプライチェーンの効率化をリードしていくことができます。ぜひ少しずつでも良いので視野を広める活動に取り掛かりましょう。
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