物流マンは荷主から物流効率化の要請を受けることがあります。直接的に値下げを要請されることもありますが、荷主はサプライチェーントータルを効率化したいと考えていますので、単純な値下げ回答では不十分となることも考えられます。
では荷主からそのような要請を受けたらどうしたら良いでしょうか。まず荷主の物流データを提示されそこから見えたことを回答する必要があるでしょう。
現時点での積載率や荷姿充填率のデータを見て的確な回答ができることが物流マンとして備えておくべきスキルの一つだと考えられます。
荷主から相談を受けた場合、荷主の物流現場を見ることもあるでしょう。ではその時に何に注目し、どのような意見を荷主に返すことができますでしょうか。
これは結構重要なポイントなのです。その物流マンの実力のほどはともかくとして、荷主は物流マンを「物流のプロ」だと考えているのです。ですから、何か相談を持ちかければアドバイスをもらえると思われていることに気づく必要があります。
そこでじたばたせずに適切な回答ができるように日頃から訓練しておきましょう。
その訓練の一つとして現場観察力があります。本来あるべき物流とはどのような姿であるかを頭に入れておきます。そしてその「理想形」からずれているポイントを見つけるのです。
ジャストインタイムの7つのムダの視点は物流における観察力を養うためにも効果的です。
・ つくりすぎのムダ
・ 手待ちのムダ
・ 運搬のムダ
・ 加工そのもののムダ
・ 在庫のムダ
・ 動作のムダ
・ 不良をつくるムダ
これらの視点で物流現場を見ることで物流工程におけるムダが浮かび上がってくるのです。さらにお客様からお金をいただけるもの、すなわち付加価値作業があります。逆にこれ以外の作業は原則ムダだと言えますので、こういった見方も物流マンには必要かもしれません。
また物流工程のムダを定量的に示すことが物流マンに求められるわけですが、そのためには工程分析やワークサンプリングといった分析手法は使えるようにしておいた方が良いでしょう。
ムダを数値化し、相手が納得いく説明が必要ですが、そのための分析力は物流マンには欠かせないアイテムなのです。
次回に続きます。
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http://www.keinlogi.jp/