物流はコストだと言われます。あまりにもコストに偏った考え方は正しくありません。しかし、ユーザーにとっては物流がコストであることには変わりありません。
物流事業者の立場であれば、いかに適正なコストで物流サービスを提供するかは重要な課題ではあります。
コストの観点から物流パフォーマンスを評価するのであれば、原単位で実力を把握していくことが望ましいと思います。
たとえば仕入れ金額に対する物流コストとか、売上高に対する物流コストなどは誰が聞いてもよくわかる指標であると思います。
工場であれば製品一台当たりの物流コストは大変興味深いものがあります。残念ながら物流コストは利益を圧迫するものでもありますから、これを縮めていくことが重要です。
ポイントはこれらの指標(KPI)が一定の頻度で見える化されていくことでしょう。たとえば毎月これらKPIがレビューされる場をつくっていくことが必要ではないでしょうか。
サービスレベル、デリバリー、コスト。こういった観点での物流の出来栄えは数値化され、それらがいつでも認識できるようにしていきましょう。
自分たちの立ち位置はどれくらいのレベルにあるのか、何のカテゴリーをどれだけ改善していかなければならないのか。
こういったある意味「当たり前」の管理は最低でもできるようにしていきたいものです。そして全社員が自分たちの実力を知ることができるようにするしかけも考えていきたいですね。
物流作業であれば、一人一時間当たりのピッキング数ですとか、一人一時間当たりの運搬量など、物流生産性がわかるようにしていきましょう。
一人ひとりの生産性向上が会社全体のレベル向上につながります。組織としての実力と同時に個々人の実力も向上させなければならないのです。
ぜひ物流パフォーマンスを把握し、会社のレベルを向上していきましょう。
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