「金」のマネジメントと同じくらい物流業で弱いのが「人」のマネジメントではないでしょうか。どこの物流センターに行っても「人」のマネジメントが十分に行われている状況に遭遇することがありません。
たとえば本日の庫内作業への投入人員。この人員は何に基づいて算出されているのでしょうか。顧客からもらった月間予定数量に基づいて計算して求めている事例は多くありません。
センター長の勘によるものであるケースがほとんどであるという状況には驚きです。センター長も人員が不足して仕事に支障を出すことは避けたいため、大抵多めの人員が投入されています。
その結果として、作業充実度が低く、作業スピードも緩慢です。こういったマネジメントの仕方では当然のことながら収益率が低くならざるを得ません。
その日にならなければ何人必要かがわからないという話を耳にすることがあります。つまり顧客からの確定オーダーが入った後でないと必要人員が決まらないという主張です。
これは一理あるように聞こえますが、正しくありません。顧客から月間オーダーを入手する、過去のデータから推測するなどの手を打っていないからです。
行き当たりばったりの人員管理ではマネジメントとは呼べませんよね。ということで、データに基づく人の確保や労働時間を何時間にするかなどの人員計画が必要となってくるのですね。
計画段階の人員管理は仕事量に対して何時間で仕事を仕上げてもらうかをマネジメントします。そして結果が計画時間通りだったかについても常にウオッチすることが求められます。
これに適したツールが物流標準時間です。ピースピッキングでは1ピースで0.2分、ケースピッキングでは1ケース0.6分といった時間原単位を設定することが必要になってくるのです。
次回に続きます。
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