物流スタッフのモチベーションを向上させるためのしかけとして、何かしらのイベントを行うことも効果的だと思います。
たとえば改善提案制度。業務上、何かしら改善を行った方がよいと思う点があれば、それを会社に提案することができる制度です。
初めは何でもよいので提案してもらいます。改善提案件数で評価してあげることです。慣れてきたところで徐々に中身を評価します。
そして改善効果が大きいアイテムを提案してくれた人に対してはそれなりの報奨金を与えるなど、やる気を出させる方法を考えていきましょう。
改善提案制度は一般的に個人別評価を行いますが、グループを評価するしかけも考えてみましょう。最も行われているものにQC活動があります。
QCは元々の意味合いはクオリティー・コントロールで品質重視でしたが、最近では安全やコストの取組についてもQC活動で取り上げることが多くなりました。
そこで、物流スタッフをいくつかのグループに分け、年に何件かQC活動に取り組んでもらった上で発表会を実施します。
その中でも優秀な取組に対して表彰を行い、報奨金を渡します。そして最優秀である取り組みを行ったグループには地域でのQC大会に参加させます。
ここはまさに他流試合の場。物流スタッフの意識が盛り上がること請け合いです。ぜひ地域の大会、そして全国の大会を目指して皆で頑張っていきましょう。
改善提案にしてもQC活動にしても物流スタッフに考えさせ、より会社をよくしていくための改善であり経営参画の一部だともいえます。
この考え方を周知することで自分も経営に参画できたのだという達成感を味合わせてあげて下さい。確実にモチベーションは向上しますから。
いかがでしょうか。最初に管理監督者に勉強をしてもらって部下を啓蒙できるようにしていく。労務管理もしっかりとやっていく。
そして部下のスタッフが自ら考え、動き、会社の経営に参画できるしくみを確立する。このステップでぜひ物流スタッフのモチベーションを向上させ、会社を進化させていっていただければ、と思います。
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