管理監督者の日々業務中で重要なことがあります。それは「声掛け」です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが意外とできていないのがこの声掛けです。
管理監督者は部下である物流スタッフに関心を持たなければなりません。それが無ければモチベーションが向上することはあり得ません。
この声掛けですが、最初のころは個人別に日々何回声掛けを行ったかを記録しておくとよいでしょう。どうしても声掛けしやすい人もそうでない人もいますので偏りを避けるためです。
次に実施すべきことは「褒める」機会を設けることです。誰しも、いくつになっても人から褒められて悪い気がすることはありません。
ですから管理監督者はことあるごとに「部下を褒める」習慣を身につけるとよいでしょう。あまり構える必要はありません。簡単なことでよいのです。
たとえば外部教育に出かけた部下が翌日に報告書を出して来たら、その時点でアクションの速さについて褒めます。
いつも丁寧な荷扱いをしていれば、その行為を行ったときに褒めます。この繰り返しです。
管理監督者は、部下の「よい点を見つける」ということを習慣化してもよいのではないでしょうか。悪い点は目につきますが、よい点はスルーされがちです。
よい点はよい点として認識することでそれが部下を褒めることにつながることでしょう。これが結果的に物流スタッフのモチベーション向上につながります。
このように管理監督者を教育し、彼らに部下のモチベーションが向上する行動を取ってもらうことが第一歩だと思います。
そして次に考えたいことは物流現場の状況を把握することです。ここにおいての状況とは普段管理している品質や安全ではなく、職場のムードです。
職場によっては暗い雰囲気であったりやけに明るかったりさまざまです。そしてこのムードを左右するのが管理監督者です。
たとえば離職者が出た場合、職場のムードによることが多々あります。物流現場の状況は物流スタッフに聞くのが一番です。
できればその現場の監督者ではなく、本社の人事などでアンケート調査を行うことを考えてみるとよいと思います。
できるだけ個々のスタッフの本音を引き出せるような工夫も必要です。
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
■日刊工業新聞社 工場管理 12月号 好評連載中!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第15回 工場物流効率化の進め方(上)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/